『赤い糸』共演のワン・ジンとは大親友になった

『黒の教育』を経て、クーは映画製作をより深く理解できたという。俳優だけでなくスタッフ各部署の仕事を知ったことが、ギデンズとのクリエイティブなパートナーシップにもつながった。

「ここ数年は、お互いに仕事での経験を話し合ったり、アドバイスをし合ったりしています。もちろん、役者としての仕事ではその役割に徹し、彼の言葉に耳を傾けます。映画は監督が主導権を握るものだから、こちらの経験を押しつけてもいけない。長年一緒にやっていますし、僕も成長したので、演技や役柄への理解もよりスムーズになってきました」

インタビューに答えるクー・チェンドン

 最新作『功夫』では高校生役を演じているが、「高校生を演じるのはそれほど大きいチャレンジではないんですよ。僕のシワを消すポストプロダクションの皆さんの方が大変なんじゃないかな」と笑った。「僕が大変だったのはアクションシーン。ぜひ注目してください」。

ADVERTISEMENT

 本作では『赤い糸 輪廻のひみつ』でパートナーを演じたワン・ジンとも再共演を果たしている。前作の撮影後からどんどん仲良くなり、今では「大親友」と呼べる関係だそうだ。

「演技の上でも息がぴったり合うので、『功夫』の現場で初めて一緒に芝居をしたときも、良い化学反応が自然に起こりました。ワン・ジンは共演者に大きな影響を与えるパワフルな女性。彼女の感情を見ていると、自分の表現すべき感情が引き出されてくるようです」

 近年、映画『ママボーイ』(2022年)や『マネーボーイズ』(2021年)、ドラマ「セックスを語るなら」(2024年)などでも演技の評価を高めてきたクー・チェンドン。『功夫』でギデンズ組に戻ってきた感覚を、「家に帰ってきたよう」と表現した。

「監督たちにはそれぞれのチームがいて、スタイルも違うので、僕たち役者は毎回の現場を学び、適応し、挑戦しなければいけません。だけどギデンズ組に戻ると、そこにはおなじみのチームと慣れ親しんだ感覚、撮影のリズムがある。スケールの大きい作品が多いので撮影は大変ですが、それでも“我が家に帰ってきた”という気分になれます」