2018年上半期、文春オンラインで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。スポーツ部門の第2位は、こちら!(初公開日:2018年2月17日)。
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男子フィギュアスケートの羽生結弦選手がショートプログラムとフリーの合計点で317.85を記録し、ソチ冬季オリンピックに続いて夢の2連覇を成し遂げた!
「あなたはアジアの自尊心」
オリンピックの男子フィギュアスケートにおいて、2大会連続金メダルは66年ぶりの快挙。
韓国のインターネットでも、「鳥肌が立った」、「本当におめでとう~」、「66年ぶりのフィギュア2連覇、おめでとうございます。あなたはアジアの自尊心」、「羽生、膝、足首、関節の負傷もあって3週間ぶりに始めたのにすごい」、「オリンピック2連続金メダルすごい、羽生おめでとう」と連覇を祝うメッセージなどが次々と書き込まれた。
メディアは、「フィギュア王子日本の羽生・金メダル 66年ぶりにオリンピック2連覇」(KBSニュース)と2連覇をストレートに讃えるものや「プーマニア羽生 激情的な演技」(スポーツ京郷)、「66年ぶりにオリンピック2連覇 プーのぬいぐるみは平昌へ寄付」(スポーツ韓国)と羽生選手が好きなディズニーキャラクター“くまのプーさん”に触れたものも目立った。
韓国でも「フィギュアの王子」「氷上の王子」などと呼ばれ、韓国の人気俳優、イジュンギやユン・シユンにも似ていると囁かれる羽生選手。ファンのコア層は30~40代の女性に多い。熱烈な羽生ファンの30代後半の韓国人の知り合いは、平昌オリンピックが始まると、「痛めた足が大丈夫なのか、姿を見るまでは心配で、心配で、最近眠れない」とこぼしていたので、さっそく電話してみると、
「もう、完璧。とにかくケガしないようにと祈っていたけど、本当にすごい。あー、もう泣けるー」
と涙声。
しばらくは言葉が出なかった韓国の解説者
韓国のテレビ(SBS)解説者は、羽生選手の演技が終了すると、しばらくは言葉が出なかった。ようやく、「よくやりました」とゆっくりと解説を始めると、その後は演技ひとつひとつを振り返りながら、途切れ途切れに賛辞が続き、「ものすごいジャンプ」、「まるで宙に浮いているような長い滞空時間」とため息を漏らしていた。
正直なところ、韓国では、今回の平昌オリンピックでのフィギュアスケートへの関心は女子も男子もさほど高くなかった。「国民の妹」と呼ばれたバンクーバー五輪の金メダリスト・金妍児(キム・ヨナ)選手が引退した後は目立った選手がいないため、どちらかというと、メダルに近いスピードスケートなどに注目が集まっていたからだ。