「手がないから〇〇できない」と言われたときは……
――リタさんの就学にあたっては、いじめや差別への不安もあったそうで。それもあってインターナショナルスクールを選ばれたんですか。
アンナ 将来、働く場所などで差別を受けるかもしれないという思いがあって、英語という“武器”を持たせてあげたいと、インターナショナルスクールを選びました。日本でダメならすぐに海外も選べる状態を作ってあげたかったんです。
一方で、心配していたいじめについては、全くなかったことにビックリしています。まだ今は1年生だし、これからという可能性は大いにあるとは思うんですけど、「やられたらやり返せ」ぐらいの勢いで本人には話してます。でも、妹にもやられっぱなしなんで、どうでしょうね(笑)。
――リタさんは3歳頃から自分の障害について理解していたということですが、6歳になり、向き合い方に変化はありますか。
アンナ 障害を言い訳にしてほしくないと常々思っているんですけど、時々、「手がないからできない」とリタが言うことがあって。
皆に愛されまくっている甘やかされボーイなせいか、「だって」とか「でも」と言い訳することも多いんですよね。
――子どもって、成長と共に“ズルさ”も覚えていきますしね。それがかわいいこともありますけど。
アンナ そうそう。だから、「考えもしないで“できない”っていうのは、なしじゃない?」って言ってます。「できるように一緒に考えようよ」と、話し合いの時間を設けたり。
とにかく、自分のことは自分でやる。言い訳をしない。その辺は厳しく言っていて。たとえば、自分で履きやすいように紐タイプじゃなくマジックテープの靴を選んでるんですけど、それでも「でーきーなーい」となったら、「ママはリタがどうやったらやりやすいか考えて選んできてるんだから、自分でやれるものはやりなさい」とビシッと言ってます。私がやらないと周りが甘々ということもあり(笑)。
――リタさんの障害がわかったばかりの頃は「泣いてばかりいた」ということですが、6年経って親子ともども強くなったなと感じますか。
アンナ 本当に強くなったと思います。今はもう、「どう思われたってかまいませ~ん」って感じです(笑)。
だけどやっぱり、ふと切なくなることもあるんですよ。
