子役からキャリアを歩み始め、パーカッションバンド・BON-BON BLANCOのボーカルなどでも活躍してきた俳優の美馬アンナさん。2014年にプロ野球選手(現・千葉ロッテマリーンズコーチ)と結婚し、2019年に生まれつき右手がない「先天性四肢欠損症」の長男リタさんを出産。子育てを機に、現在は障害についても積極的に発信する。
産後すぐは「泣いてばかりいた」というアンナさんは、夫・学さんと共に、子どもの障害をどのように受け止めていったのか。妊娠から出産までのエピソードを聞いた。(全4回の1回目/つづきを読む)
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暗闇の中でお腹に注射を打ち、「私、何やってるんだろう」
――2014年、当時東北楽天ゴールデンイーグルスに所属していた美馬学さんと結婚され、2019年に第1子のリタさんが誕生しました。もともとお子さんは欲しかった?
美馬アンナさん(以降、アンナ) きっといい父親になるだろうから、美馬っち(学さんの愛称)をパパにしてあげたい、という思いはずっとありましたね。
結婚して2、3年は妊活というより、自然にできたらいいな、ぐらいに思ってたんですけど、周りはどんどん子どもができていくし、夫の仕事柄、遠征も多くてのんびり妊活をできるような環境でもないということで、一段ステップアップして不妊治療に踏み切りました。
――不妊治療は女性の負担が重いかと思いますが、大変だったことはありますか。
アンナ 卵胞の成長を促進する注射を打ってたんですけど、朝、暗闇の中でお腹に注射器の針を突き立ててる時にふと我に返って、「私、病気でもないのに何やってるんだろう」みたいな気持ちになることはありました。服薬もしていましたし、なんとなく自分を痛めつけているような感覚があったんですよね。
――心身だけでなく、経済的にも負担がありますよね。
アンナ そこまでしても絶対に妊娠できるわけじゃないので、メンタルがやられることもありました。
今は不妊治療に助成金が出るようになったので、それは良かったなと。私も間に合えば一番良かったんですけど(笑)。

