子役として芸能キャリアを歩み始め、パーカッションバンド・BON-BON BLANCOのボーカルなどでも活躍してきた俳優の美馬アンナさん。生まれつき右手がない「先天性四肢欠損症」の長男・リタさんの子育てを機に、現在は障害についても積極的に発信する。
「障害を言い訳にしない」子育てや、いじめや差別への対峙の仕方について、話を聞いた。(全4回の3回目/つづきを読む)
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「右手がない」長男の育児で、意識していること
――今リタさんは6歳ということですが、自分の障害について自覚しはじめたのはいつ頃?
美馬アンナさん(以降、アンナ) 3歳くらいにははっきりわかっていたと思います。
その少し前から、両手でおもちゃを持ちたいのにうまくできないっていうのを目で訴えてきたり、手首までしかない右手を「なんだこの手は」って感じで、しげしげと眺めていたり。公園で遊んでいる時も、周りの子みたいにブランコの鎖を持てなくて「どうしようどうしよう」となっていることもありました。
――困っている時は助け舟を出す?
アンナ 小さい時から、最初は見守るようにしていて。リタから「助けて」と言ってくるまでは絶対に声をかけないようにと、そこは徹底してます。
――自分で考えてまずはやってみてほしいということで?
アンナ そうです。自分の頭で考えて、ベストな方法を編み出していくことを習慣づけてほしいという思いがあって。親の助けなしでは何もできない・はじめられないでは、これからの人生、1人で生きていけないですからね。
だからまずは、ケガしてもいいから見守るようにしています。
――じっと待つのは勇気がいりますね。
アンナ それこそフィジカルなことだけでなく、お友だちから「おててどうしたの?」って聞かれたりするじゃないですか。そういう時もまずは見守って、リタがどう返すか、様子を見ていました。
リタが「悲しい」って方向性になりそうな時には助けに入りますけど、小さい時から、「自分のことは自分で説明できるようにしなさい」と、口酸っぱく言っています。

