俳優活動だけでなく、パーカッションバンド・BON-BON BLANCOのボーカルとしても活躍してきた美馬アンナさん(38)。2014年、当時プロ野球選手だった美馬学さん(現:千葉ロッテマリーンズコーチ)と結婚し、生まれつき右手がない「先天性四肢欠損症」の長男・リタさんの子育てを機に、現在は障害についても積極的に発信する。
もともと野球には興味がなかったというアンナさんは、なぜプロ野球選手と結婚したのか。なれそめや、プロ野球選手の妻として直面してきた世間からのプレッシャー、時としてファンから投げかけられる心無い言葉への受け止め、そして2025年シーズンで引退をした夫への思いなどを聞いた。(全4回の4回目/最初から読む)
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「この人だったら遊ばれてもいいや」とまで思った
――2014年に学さんと結婚されましたが、出会いのきっかけはたまたま見ていたテレビ番組だったそうで。
美馬アンナさん(以降、アンナ) スポーツ番組で、「東北楽天ゴールデンイーグルスのルーキーに、ゴルフの石川遼選手に似ている人がいる!?」みたいな企画をやっていたのをたまたま見て。
で、「3・2・1」のカウントダウンで彼が振り返った瞬間、時が止まりました(笑)。
――心を射抜かれたというか。
アンナ 本当にそうですね。テレビを見終わる前に、速攻でツテのありそうな知人に連絡して、「“みうま”って人いるでしょ、楽天ってチームに入ったばっかりの人みたいなんだけど」って(笑)。野球も知らなければ、「美馬」も読めなかったんです。
――その後、初めて学さんと会った時はどんな感じでしたか。
アンナ 小学生の時から業界にいるので昔からいろんな芸能人の方にお会いしてきましたが、その誰よりも大物に会った感覚というか……どんな時でも食欲旺盛な私が緊張でパスタも喉を通らなくなっちゃって。もう完全に乙女になりました(笑)。
――会う前の期待値が高すぎると、逆にがっかりすることもありそうですが……?
アンナ 美馬っち(学さんの愛称)は期待を軽々と超えてきましたね。最後の最後、「さようなら」をするその瞬間まで本当にいい人だったんです。
それまで全然男運のない人生だったんですけど……自分の目に狂いはなかったと思いましたし、たとえ裏の顔があったとしても、この人だったら遊ばれてもいいやって、それくらいの勢いでした。
――もともと結婚願望はあった?
アンナ まったくなかったですね。父がアメリカ人、母が日本人で旧姓は「サントス」なんですけど、自分の苗字が好きすぎて、たとえ結婚するとしても自分の姓は絶対変えないつもりでいたくらいでしたし。でも、彼に会ったらそれすらもどうでもよくなって。
結婚後、新しい事務所に移った時、「芸名も“美馬アンナ”でいいんじゃない?」って言われて、私もすんなり「ですよね」って。「サントス・アンナ」への未練はどこへ行ったんだと(笑)。

