「養護施設で決まった時間軸で動いていたから…」育児のルーティーンにこだわってしまう理由

――よくない叱り方になっていないか、という不安がある?

LIONA 「私が怒ることで、娘がトラウマになっちゃうんじゃないか」と毎回思ってしまって、怒りきれないというか。

 養護施設には色々な事情で入って来ている子たちがいるから、ある程度は知っているんですよ。「こういうことは虐待に値するとか、ネグレクトになる」とか。だからその曖昧なラインに踏み込んでしまわないかどうか、常に怖いですね。

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 あとは、毎日のお世話のルーティーンを崩したくないという思いも強くて。

 

――それはなぜですか?

LIONA 養護施設で決まった時間軸で動いていたこともあって、ちょっと強迫観念っぽい部分があるかもしれないです。「2歳さんは何時に起きて、お昼寝して、2回おやつがあって」みたいなのを間近で見て育っているので。

 最初は「その子の月齢に合わせた発育にいいルーティーンで動かなきゃ」みたいな気持ちがあって。友達から「夜ご飯、みんなで行こうよ」と誘われても「その時間は寝かしつけにかぶるからごめん、5時からならいける!」とか言って(笑)。

――「そうしないといけない」というような。

LIONA 身に染み付いているんですかね。食事も、ご飯とお味噌汁と、緑の野菜があって、お肉があって、2日に1回はお魚にしようとか、献立のルーティーンを考えて「ご飯もなるべく炊きたてがいいよな」みたいな。でも最近はもう諦められるようになってきていますけど(笑)。

両親を頼れない大変さと親になってわかったこと

――育児をしている中で、両親を頼れない大変さを感じたりはしますか。

LIONA 相談したりできないのはしんどいです。「ちょっと見ててほしい」という時があっても預けられないし、一時保育を利用したくても、抽選なので希望した日に必ず預けられるわけでもないので。

――ご自身が親になったことで、両親への思いが変わったりしましたか。

LIONA 妊娠して結婚して、というタイミングで親に会ってみたくなって、実際に父親に会ってみたりしたのは変化した部分ですね。親になっていなかったらきっと関わろうとも思わなかったと思いますし。

「親ってこうあるべき」だと決めつけるものではなかったのかなとか、勝手に自分が理想を押し付けていただけなのかなとか。

 

――親の立場になって考えることが増えたのでしょうか。

LIONA 親だからもっと良くしてほしかったと思うところと、親だから嫌いになりきれないところとかもあって。多分、子どもを持ったからわかりやすくなったという感じです。