外に出るたび「どうしたの?」と言われ続けて…
――では、家の中であざのことが話題に上ることはほとんどなく?
あざみ ほぼなかったですね。だから、何かあるとしたら家の「外」ですよね。
小さい時は知らない人から「どうしたの?」って聞かれるのはしょっちゅうでしたし、「かわいそうに」って声をかけられることもありました。
あと、母親が「治療してあげなさいよ」みたいに言われているのも見たことがあります。
――余計なお世話ですね……。
あざみ 当時は「また言われてるな」くらいだったんですけど、今思えばおせっかいですよね(笑)。
――周囲の“おせっかい”に対して、両親はどんな風に対応を?
あざみ スルー気味で、「はいはい」って感じでしたね。真摯には受け止めないけど、一応聞いてるフリだけしておく、みたいな。
――あざみさんがあざについて気になりだしたきっかけは?
あざみ 小さい時から母が「生まれつきなんだよ」と周囲に説明していたので、私も何か聞かれた時には同じように返事をしていたんです。
そんな時、周りにいろいろ聞かれすぎた母が嫌になったのか、私が返事しようとしたのを遮って、「これは生まれつきだから!」とピシャっと返したことがあって。その時、「このあざはあんまり嬉しくないことなんだな」と、子ども心に感じた気がします。
思春期の頃から、見た目を気にしはじめた
――そこから「あざ隠し」の方に興味を持っていった?
あざみ 「隠したい」と思うようになったのは、思春期になって見た目を気にしだしたあたりからかな。
あと、年代的にプリクラの影響もあるかなと。私の時代は白飛びするような仕上がりだったので、プリクラだとあざも消えて写るんですけど、その写真を見て「可愛いね」となっても、実際に会うと違うわけじゃないですか。だから、プリクラで自分に興味を持つような人にはできるだけ会わないようにしていました。
――プリクラきっかけで嫌な目に遭うことがあった?
あざみ いや、実際にはなかったんですけど、自分自身で思い込んでいたというか、予防線を張って傷つかないようにしていたんだと思います。
