――自分もやると決めてから、お父さんからどのような指導を受けたのですか?

竹中 「何々をやりなさい」というよりも、父がやっていることを私も一緒にやっていただけなんです。公園に行っての懸垂は、よくやっていましたね。

――父と娘が並んで懸垂を。

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竹中 そうです。公園に藤の蔓が巻き付くようなアーチがありますよね。それにブラ下がって懸垂をするっていう。近所の人にはどう見えていたかは分かりませんけど、たぶん何も気にしていなかったんじゃないですかね。なので、2人で楽しくやっていましたね。

――懸垂以外にはどんなトレーニングを?

竹中 子どもの頃は父が使うダンベルは重くて持てないので、椅子に肘を置いて、父が片手で扱う可変式のダンベルを両手で持ってカールをやっていました。真ん中を持たず、ダンベルのプレートを留めるシャフトの両端から飛び出ている部分を両手で持って。

――お父さんは厳しく指導するタイプではなかった。

竹中 そうですね。ちゃんとやり始めてからじゃないですかね、厳しくなったのは。

 

――周囲から「女の子が腕相撲なんて」など言われたりしませんでした?

竹中 言われたことも、そう思われていると感じたことも全くなかったですね。母も何も言いませんでした。2歳上に姉がいますが、姉のほうは全然アームレスリングに興味がなかったです。そこはもう性格の問題ですね。負けん気が強い私と違い、姉は競い合うことに向いていない優しい性格でした。

飛び入りで大会デビュー、身体が小さくても勝てる「硬い」選手が目標に

――小学5年生で、大会デビュー。どんなクラスになるわけですか。

竹中 愛知県大会の女子の無差別級クラスになります。

――いきなり無差別に出て成績は?

竹中 3位でした。

――小5で無差別級の3位。ほかの出場者は年上ばかり?

竹中 競技の平均年齢が高いので、出場者はだいたい30~40代あたりになりますね。

――「小学生がいる!」と会場がザワつきそうですね。

竹中 どうなんですかね。私も全然覚えてなくて。でも、その時は私以外に小学生はいませんでした。