昨年の紅白歌合戦で、自身がプロデュースするグループ・HANAとともに初出場を果たしたちゃんみな(27)。「死ぬ死ぬ死ぬ」と連呼する歌詞や、男性のダンサーに運ばれながら股を開くとパフォーマンスが「NHKでこんなの流していいの?」という困惑の反応を集め物議を醸した。

 紅白で初めてちゃんみなを見た層からは拒否反応も出る一方、彼女が主催したオーディション番組『No No Girls』を見たファンの中には彼女を“理想の上司”と崇める人も多い。ちゃんみなは過激なパフォーマンスと“理想の上司”という2つの属性をどのように手に入れたのか――。

ちゃんみな インスタグラムより

 ちゃんみなは高校生だった2016年に『高校生 RAP 選手権』に出演し、2回戦での女性ラッパー同士の強烈なディスりあいで注目度を高め、直後に自作の曲を発表。翌年にはメジャーデビューを果たしている。

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 若年層が多いLINE MUSICでは総合チャート1位を獲得するなど早くから人気を得たものの「私は、デビュー当時は世間から『JKラッパー』として色物扱いされ、(中略)面白がられていました」と本人が語る通り、一夜にして現在の地位を築き上げたわけではない。

「NUMBER SHOT」に出演したちゃんみな 本人インスタグラムより

「醜いブスが歌ってんじゃないよ」という強烈な怒りの歌詞

 ちゃんみなの楽曲は自身の経験や怒りをRAPにこめたメッセージ性の強さが特徴で、『RED』では韓国人の母が「帰れ国へ」と罵倒された経験が歌われている。

「自分の命を捨てようと思うほどルッキズムに苦しめられていました」というちゃんみなは、自身が投げかけられた「醜いブスが歌ってんじゃないよ」という言葉を引用した『美人』を発表し、ライブ中にメイクを落とすパフォーマンスを取り入れるなど、その生き様が深いファンを作り出していき、じっくりと人気の基盤を作っていった。

 そしてちゃんみなが25歳だった2024年、彼女の人間性を多くの人が知ることになったのが本人主催のオーディション番組『No No Girls』だった。

 番組から生まれたHANAはデビュー曲がBillboard JAPAN Hot 100で1位を獲得し、レコード大賞最優秀新人賞も受賞するなど大成功したが、それ以上に多くの人の印象に残ったのが、ちゃんみながオーディション参加者たちに見せた態度や言葉だった。彼女が「理想の上司」と呼ばれるきっかけになった具体的なシーンをいくつか見てみよう。