大みそか恒例の「第76回NHK紅白歌合戦」が往年のアイドルファンから注目を集めている。今年は結成20周年となる、AKB48の人気OGたちが現役メンバーとともにヒット曲メドレーを披露するからだ。参加するのは前田敦子、大島優子、高橋みなみ、小嶋陽菜、板野友美、峯岸みなみ、柏木由紀、指原莉乃の8人。まさにAKB48全盛期のメンバーたちだ。
紅白に先立ち、12月4日から7日まで日本武道館ではAKB48の20周年ライブが開催され、こちらにはOGメンバーが総勢135人参加した。中でも注目を浴びたのはAKB48の顔である前田敦子、大島優子の2大スターだ。
大島は5月に俳優の林遣都との間に第二子を出産したばかり。8日に更新されたインスタグラムのストーリーでは「3ヶ月前から始めたレッスン 産後4ヶ月から始めて、ほぼリハビリ状態 始めた当初はこれ無理だわ、、、と絶望的で踊れなくて 腰も痛めて息も上がりまくって」と負担を抱えながらの参加だったと明かしたが、ライブ当日は産後とは思えぬスタイルで、自身がセンターを務めた「ヘビーローテーション」など見事なパフォーマンスを披露した。
紅白でもメドレーの中で同曲の披露は決まっており、大島の「ワンツースリーフォー」の掛け声がお茶の間で久々に聞けそうだ。
前田敦子と大島優子の不思議なライバル関係
宮本武蔵と佐々木小次郎、長嶋茂雄と王貞治、ジャイアント馬場とアントニオ猪木。日本人はライバル物語が古くから好きだが、「AKB48選抜総選挙」で長年しのぎを削った前田と大島の関係もその一つに挙げられるだろう。
ただ大島はフォト・インタビュー集「情熱大陸800回記念 ぼくらは、1988年生まれ」の中で、AKB48のエースとは何だったのかとの問いに「わかりません」と答えた後、次のように話している。
「私はエースじゃなかったから。AKB48の総合プロデューサーである秋元康さんは『エースは孤独だ』って言ってたんです。誰かに『孤独だったか』と聞かれたら、孤独だったと答えるし、そうじゃないと答えるかもしれない。そこまで孤独を感じていなかったから、エースではなかったんでしょうね」
謙遜にも聞こえるが、一方でデータを振り返ると「エース」という言葉とそぐわない点も出てくる。


