「暗闇の中にいるようで未来が見えなくても、諦めないでほしい」

――体の面で、今後の目標はありますか。

佐藤 孫ができたので、その子が歩き出したら、追いかけられるぐらいにはなりたいな、という目標ができました。今はまだ走れないので、早歩きの練習をしています。

――病気と戦っている人たちにとって、佐藤さんはベンチマークになりますね。

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佐藤 今は暗闇の中にいるようで、未来が見えないかもしれません。僕もそうでした。でも、どうか諦めないでほしいんです。人間の体や心には、私たちが思う以上の回復力が備わっていますから。昨日できなかったことが、今日できるようになるかもしれない。その小さな一歩を、自分で自分を褒めてあげてください。

 周りのサポートに頼ることも恐れないでください。家族、友人、医療従事者、誰でもいいんです。一人で抱え込んだらダメなんですよね。必ず光は見えてくるものですから。僕がその一つの証になれれば、こんなに嬉しいことはありません。

 脊髄梗塞に関して言えば、自分の体が何かおかしいと感じて「骨ではないし、筋肉でもない」となったら先生に「脊髄や神経を調べて」とお願いしてみてください。早く発見して処置ができれば、治療法もあるかもしれませんので。

 

写真=末永裕樹/文藝春秋

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