「マルチやネズミ講のようなシステムを導入して…」一気に全国的な巨大組織にのし上がったワケ
なぜ、ナチュラルのような巨大な組織が生まれるようになったのか。スカウト業界と長く接点のある人物はこう解説する。
「暴力団でいう山口組と一緒だろうね。大人数を抱えて組織的に動くことで、店側との交渉でも優位に立てるし、情報力によって女性も集めやすい。人材を供給すればするほどスカウトバックとしてカネが入り、数十億~100億円以上の莫大な収益になる。世の中の裏の部分に関係する業務だから普通の会社は参入してこないし、スカウトたちの管理も難しい。ナチュラルは、若くして大金を稼げるという『アメ』で大学生を中心に若い人材を集めた。そして、いったんメンバーになると厳しい規則と暴力という『ムチ』で従わせて、他のグループも吸収しながら、ここ5~6年で一気に全国的な巨大組織にのし上がったんだ」
組織が大きくなった背景の1つに、マルチやネズミ講のようなシステムを導入していることもあるだろう。
ナチュラルのメンバーは、誰かを勧誘して組織に入れると、新たに入った新人メンバーの収益の一部を受け取ることができる。自分が入れたメンバーがさらに新人を入れれば、その報酬の一部もまた自分に入るのである。新人を組織に入れて育成することで、自分のポジションも上がり、結果的に収入も増える仕組みになっているのだ。
20歳そこそこのメンバーで、最高月収1500万円を超える者も
給料は、完全歩合制である。組織に所属しているだけでは収入はない。女性を斡旋した店側からは、個人でスカウトバックを受け取るのではなく、あくまでナチュラルが集金して受け取る。現場のスカウトには、そこから組織への上納金を引いた分が給料として渡される。
役職が上がるにつれて、スカウトバックのうちの自分が受け取ることができる割合が増えていく仕組みもある。たとえば、新人であれば店からナチュラルに支払われる15%のスカウトバックの半分ほどしか受け取れないが、最上位のポジションになるとほぼすべてを受け取ることができることになっている。
取材で会ったナチュラルの現役メンバーや元メンバーには月に数万~20万円ほどしか稼げない者もいたが、20歳そこそこのメンバーで、最高月収は1500万円を超える者もいて、組織内でも格差はかなりあった。契約をとれた者がすべて、の世界である。
「基本的なやり方は先輩から教わりますが、これが正解、というものはないかもしれません。スカウトの中でも、ガンガン押すタイプもいますし、マイルドに相手を口説き落とすタイプもいます。自分は、もともとそんなにテンションが高くないほうだったので、どちらかというと、じっくりといく感じですね。
女の子も性格とかによって、合うスカウト合わないスカウトがいるので、そこはもう相性というか相手次第かなと思いますね」(佐伯)
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