業界でご法度とされるスカウトマンの引き抜きも行っていた

 2020年当時、歌舞伎町に出入りするスカウトグループの中でももっとも勢いがあり、かつ怖いもの知らずなのがナチュラルだった。業界でご法度とされる、他の組織からの優秀なスカウトマンの引き抜きも行っていた。

「ナチュラルは、従来のスカウト業界のしきたりに囚われない感じで、とにかくイケイケでした。資金力もあったので、何か問題が起きればカネで解決することもできたし、優秀な人材をほかの組織から引っ張って来ても『何が悪い?』という感じでしたね。ただ、勝手な引き抜きは業界では明確にルール違反だったので、徐々にそこまでやって大丈夫かと言われるようになりました」(別のスカウトグループメンバー)

 あるとき、ナチュラルは歌舞伎町で活動する別の組織から、実績のあるスカウトを引き抜いた。

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 引き抜かれた組織はナチュラルにクレームを入れたが、埒があかなかったのだという。そこで、自分たちのケツ持ちである住吉会系加藤連合会傘下のS組という暴力団組織に相談する。このスカウトグループには、組こそ違うがナチュラルと同じ住吉会系の四次団体がバックについていたのだ。

写真はイメージ ©アフロ

「ヤクザがなんぼのもんじゃい」

 S組の幹部は、同じ住吉会系でナチュラルのケツ持ちであったK総業と話をして、引き抜き行為について諫めようとしたという。

 しかし当時のナチュラルは、バックについていた組の言うことさえ聞かず、むしろ「引き抜きの何が悪いんだ」という態度を変えなかった。

 S、Kの双方の組織が話し合って示された和解案についても、ナチュラル側がまともに対応しようとせず、ついに暴力団からも見限られる形となった。

 その結果、住吉会側とナチュラルは対立状態に突入することになる。

「ナチュラルの上のほうにイケイケの人が多くて、『ヤクザがなんぼのもんじゃい』と公言する幹部もいました。『暴力団なんか怖くねー』とSNSでガンガンあおるとかもやっていましたね。それで、さすがに本職の方々が、本気で怒り出したという話でした」(元メンバー)

次の記事に続く 「殴る蹴るの暴行に発展」「自転車を投げつけて…」100人超のヤクザが歌舞伎町で違法スカウトマンを“ボコボコにした”乱闘事件の衝撃結末

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