(1)3月19日21時ごろ、前川さんがDさん宅を訪れ、Cからシンナーの一斗缶を受け取ってその場を後にした。
(2)そこに、たまたまスカイラインに乗って現れたシンナー仲間Fに出くわして同乗し、シンナー遊びに誘い出そうと被害者宅のある団地へと向かった。
(3)Fは車中で待っており、前川さんが部屋にいる智子さんを誘いに行った。が、むげに断られたことなどから激昂してその場で殺害。返り血を浴びたまま車に戻ってきた。
(4)前川さんは市内に住む義兄の家まで送ってくれるようにFに求めたが、義兄が留守だったため、再びDさん方にいるCを訪ねた。
(5)しかしこのときCは不在にしており、前川さんはDさんに頼んで暴力団事務所からポケットベルを使ってCの居場所を聞き出してもらった。
(6)前川さんとFは、Cがいるというゲーム喫茶に向かったが詳しい場所がわからなかった。そこでCの後輩Iが出迎えにきて運転を代わり、店まで送り届けた。
(7)ゲーム喫茶で前川さんらはCと落ち合うが、その夜、Cは同じ組の構成員Gと共に覚醒剤取引の用事があった。その後、近くに住むHさん(組員Gの同棲相手)の家に転がり込み、CとGらは覚醒剤を使用、前川さんはシンナーを吸引した。
(8)Cは後でDさんの家まで来るように言い残してその場を離れ、前川さんは20日午前6時ごろDさん方に到着。Dさん宅でシャワーを借りて午後まで眠った。
(9)15時ごろ、Cが前川さんを自宅に送っていく際、血の付いていた着衣などを袋に入れて近くの底喰川に捨てた。
アリバイが成立していたのに…
実は、前川さんは中学時代からシンナー常習の素行不良者として容疑者リストにも挙がっており、事件からまもない4月上旬、警察から事情聴取を受けていた。が、事件当日は両親と夕食を囲み、夜も自宅で就寝していたとしてアリバイが成立し、一度はリストから除外されていた。
逮捕後の取り調べでも、前川さんは被害者とは一切面識がなく、事件にも関わっていないと全面的に容疑を否認した。