では日本の人口減少はいつまで続くのでしょうか。国立社会保障・人口問題研究所(以下、社人研)の発表では、推計が及ぶ最長の未来、ほぼ100年先の2120年まで高い高齢化率を継続したまま減少が続くとしています。

 人口減少が半永久的に続く中で、もし、日本への移民の流入が止まればどうなるのでしょうか。彼らは人口減少が続く社会の重要な担い手です。彼らなしでは社会の動きはスローダウンし、さまざまな場面で立ち行かなくなります。われわれの暮らしは回らなくなり、やがて日本社会自体が機能しなくなり、社会の持続可能性が失われていきます。

 人口減少と人手不足でレストランは長蛇の列、郵便物や荷物の配達は遅延するようになり、一度、故障した機械の修理は数ヵ月先。また生活基盤である病院はどんどん廃業に追い込まれ、バスや鉄道も便数が減り続けます。さらには災害を受けた鉄道や道路も復旧のめどが立たないまま放置されることも起こり得るでしょう。日本では高齢化と人口減少、さらに人手不足がセットで進むため、今後、民間だけでなく役所で働く人も減っていき、公的なサービスも維持できなくなるでしょう。

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画像はイメージ ©moonmoon/イメージマート

 つまり、外国人の受入れはよしあしの問題ではなく、社会の維持のためにその増加は必要不可欠なことであり、それが達成されないと立ち行かなくなるのが日本の現実であり未来なのです。日本で暮らす以上、外国人労働者の世話になることなしに生活するのは不可能なのです。

外国人は「使い勝手のよい人材」?

 外国人が日本にとって必要な存在であることは明らかです。しかし、残念ながらそうした認識はあまり広がっていないようです。ふだんの生活でコンビニや飲食店で働く外国人の姿を見ることは増えても、外国人は「日本人がやりたがらない仕事をやってくれる人たち」、「都合よく使える人たち」との認識しかない人たちも多いでしょう。

 つまり外国人が日本にとって必要なのは「都合のよい人材」であるからで、そうでなければあえて日本に来てもらう必要もないという考えも根強いと言えます。