「これが社会なのか。恐ろしい…」
宮脇 飲食店だったんですけど、忙しくてミスしたりすると、上司から普通にトレーで殴られるんですよ。今だったらニュースになりそうですけど……。当時は「私は仕事ができないやつなんだ」と思っていました。セクハラも普通にあって、ボディタッチとか結構多くて。「これが社会なのか。恐ろしい……」と。
──精神的にもつらかったですよね。
宮脇 ある時、朝ご飯を食べているときに涙が止まらなくなっちゃって。お母さんもびっくりして「どうしたの?」と。「仕事に行きたくない」と言ったら、お母さんも困惑していました。その後事情を話したら「二度と行かなくていい」と言ってくれて。2年続かなかったですね。
──最悪な就職先に当たってしまいましたね。
宮脇 そうですね……。それを機に男の人がすごい怖くなっちゃって。仕事を辞めた後は、自宅にひきこもるようになってしまって。両親には心配をかけてしまったな、と。
──家の中で毎日どう過ごしていたんですか?
宮脇 何してたんだろう……、私。本当に当時の記憶がなくて。ずっと家にいると、時間感覚がバグるんです。朝なのか夜なのかもわからない。下界を知らない。シャバの空気がわからない。
浦島太郎状態で、気づいたら2年ぐらい経っていて。体感、そんなに経っていたと思っていなかったんですけど……。
ある時、ふと「まわりの子はみんな大学を卒業して就職しているのに、自分は何やってるんだ」と気づいて、アルバイトの面接を受けることにしたんです。ただ、声が特徴的なアニメ声なので、ふざけてると思われて、40社くらい落とされました。
──せっかく自分から動き出したのにつらいですね。そこからなぜアイドルになろうと?