現在1部屋空室アリ、絶賛入居者募集中。優良物件をリーマンショック後の割安な時期にブレイク中の貯金から頭金を入れて購入し、大家さんと芸人の二足の草鞋を履くコウメ太夫。『エンタ』での栄光と挫折、離婚からのワンオペ子育て、一念発起のアパート経営……コウメ太夫の人生は、激しい荒波の中にあっても、当の本人は変わらずにのんびりとそれを眺めているような雰囲気がある。羨ましい。人はどうしたらコウメ太夫のように生きられるのか。我々の質問に、コウメ太夫が発した意外な答えとは。(全3回の3回目/最初から読む)
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大学院進学を考える息子にコウメ太夫が思うこと
――自分の父親が芸人であるということに対して、息子さんはどういうふうに思っていらっしゃるのでしょうか。
コウメ それについては聞いたことはないですね。ただ小っちゃいうちからこの格好を見てるので。例えば営業に行って、電気屋さんの営業でステージが終わって、この格好で戻るじゃないですか。ちょうどうちの母親と息子が見に来てて。息子がパーッと来て「なんかおもちゃ買いに行こうよ」って、この格好で普通に手をつないでおもちゃ売り場に行ったりしました。
――もう、自然なんですね。
コウメ これがパパになっちゃってるんですよね。素顔も両方セットで。だから、あんまり異次元に感じてないかもしれないですね。
――すごくいい。
コウメ 息子とは血はつながってますけど、性格は……見てて、自分と全然違うもんな。やっぱり人それぞれ持っているものがあるんでしょうね。将来は大学院に進学して、なりたい夢があるみたいなんです。僕は早く自立してほしいと思っていますが(笑)。
――自立というのは、自分で働いて家を出るということですか?
