2月9日、警視庁特別捜査課が一人の男を逮捕した。容疑者の名前は菊池啓太郎(30)。元プルデンシャル生命保険の営業マンである。特捜課は、菊池が騙しの電話をかける「かけ子」のリーダーで、男女計約450人から約7億円を騙し取ったとみて捜査を続けている。男はなぜ、詐欺グループの統括役となったのか。そこには、プルデンシャル時代に知り合った“殺人犯”との知られざる接点があった。

 警視庁担当記者が解説する。

「菊池の逮捕容疑は昨年5~6月、副業の紹介サイトに応募した大阪府堺市の当時24歳の女性に対し『初期費用を払う必要がある』などと嘘の電話をかけ、仲間と共謀して計165万円相当の暗号資産ビットコインを詐取したとみられています」

プルデンシャルタワー ©︎時事通信

 特捜課はこれまでに「かけ子」ら男9人を逮捕しており、菊池は詐欺グループの“本丸”として逮捕されたのである。

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「警視庁は逮捕した男の認否や素性に関して詳細を明らかにしていませんが、実は、菊池は輝かしい“実績”の持ち主でもあります」(同前)

菊池啓太郎容疑者

 菊池は、一体どんな男だったのか。

売上ナンバー1の“モンスター支社”に入社

 1995年、静岡県富士市で生まれた菊池は、幼少期から野球を続け、甲子園常連校としても名高い静岡高校に入学する。

 地元の野球関係者が語る。

「高校1年で身長182センチという恵まれた体格を持っていた菊池は、1年秋から6番サードとしてレギュラーを奪取。最後の夏は県大会の準々決勝で敗れて甲子園出場は叶いませんでしたが、50メートル5.8秒の俊足が注目され、ドラフトの“隠し玉”として『週刊ベースボール』に紹介されたこともありました」

ドラフトの“隠し玉”だった

 高校卒業後は中央大学商学部に進学。大学でも白球を追った。

「4年後のプロ入りを目指して大学では外野手に挑戦していましたが、課題だった打撃面で思うように結果が残せず、レギュラーを勝ち取ることが出来ませんでした」(同前)

大学時代の菊池容疑者

 もっとも、菊池はそこで腐らず大学在学中にベンチャー企業でインターン活動に精を出し、次第に営業職に興味を持つようになる。そして大学を卒業した2018年、大手の人材派遣会社に就職。ところが――。

「たった半年ほどで退社し、いま話題のプルデンシャル生命保険に入社。ライフプランナー(LP)という名の営業マンになったのです」(同前・警視庁担当記者)

 菊池が入社したのは品川第一支社。通称「シナイチ」と言われ、全国ナンバー1の売り上げを何度も記録している“モンスター支社”だった。

 この続きは「週刊文春 電子版」で配信中。プルデンシャル社員が語る“モンスター支社”の実態、プルデンシャル時代の菊池の働きぶり、世間に衝撃を与えたある殺人事件の犯人との知られざる接点など詳しく報じている。

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