――やはり大御所の方々の前では緊張するものですか。
しのざき 緊張しいだったので、特に。でも、皆さんにかわいがっていただきました。『スクール・ウォーズ2』でご一緒した和田アキ子さんには、マジで首絞められましたけど(笑)。人生で初めてです。喉がグイッて凹んだの。
マネージャーさんがスケジュールを間違えて、和田さんより遅れて入ったときに、「白ブタちゃん、今日はどうした?」って。血の気が引きました。でも、それ以外では良くしていただきましたけど。
「容姿いじりは当たり前」「何でもあり」コンプライアンスがなかった当時のテレビ番組
――当時のテレビ界のコンプライアンスは、現在だとネガティブなものとして捉えられていますが。
しのざき コンプライアンスなんて言葉すらでてこなかった時代だったので、何でもありでしたよね。それが面白さでもあったと思います。今はできないような過激な企画もたくさんありましたし。
女性芸人に対する扱いも、今とは全然違いましたね。容姿いじりは当たり前でしたし。でも、私は全国のブス代表である自分の役割だと思って受け止めていましたから。
さきほど話しましたけど、誰かに容姿をいじられて傷つく女性の姿を見るのがとってもイヤなので。もう使命感みたいなものを背負っていましたから。私が頑張ることで、容姿いじりに悩んでいる人たちに勇気を与えられたらなって。
――容姿いじりは、現在はよくないものと認識されつつありますよね。
しのざき 時代は変わりましたよね。たとえば、昔はおデブなキャラは発言権がなかったんです。何を言ってもカットされたり。でも、渡辺直美さんやマツコ・デラックスさんが出てきて、大きな体の方が発言できるようになって、すごく良かったなって思います。
トレードマークだった小鼻のホクロを除去したワケ
――そういえば、トレードマークであった小鼻のホクロを除去したそうですね。
しのざき 引退して、もう二度とテレビに出ないだろうなと思った頃に「取ろう」って。娘を幼稚園に送り迎えすると、「アッ、しのざきだ」って言われることが多くて。ホクロで私だって気づくんですよ。ありがたいのはありがたいんですけど、ちょっと面倒くさくなって。
山口百恵さんが引退したときにステージにマイクを置いたように、私も「さよならのかわりに(※)」ってホクロを置こうと(笑)。
※「さよならの向う側」(山口百恵、作詞:阿木燿子、作曲:宇崎竜童)
――ホクロを取って、寂しさみたいなものは。
しのざき 芸能界に入ってから、鼻のホクロがトレードマークになりましたからね。自分より先にホクロが歩いているような感覚だったんですけど、結局取っても「アッ、しのざきだ」と言われるのは変わらなくて。ホクロがあったところを撫でながら「ああ、ここに自分がいたんだな」ってしみじみしましたね。
撮影=橋本篤/文藝春秋
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