「ソウタをいじめていた子たちが、特に処罰もないまま同じ高校に進学しています」
第三者委員会の調査や報告書の作成、警察の介入を経てイジメ行為は鎮静化したというが、ソウタくんは現在も精神科での治療を受けている。今でも「誰も自分の話を信じてくれない」、「先生は味方になってくれない」という深いトラウマが刻み込まれた。
「当時に比べればだいぶ心は軽くなりましたが、それでも当時のことを思い出すと気分が悪くなります 。特に廊下で加害者の顔を見かけたり、イジメの話をされたりした時に、気分の悪さを感じます」(ソウタくん)
「ソウタをいじめていた子たちが、特に処罰もないまま同じ高校に進学しています。そして、あの納得できない報告書が『結論』になってしまっている。これのどこに解決があるんですか?」(母親)
同校に事実確認を求めると、「個別の事案のため詳細は答えられない」という回答だった。
報告書の一般公表がまだなされていないことについては、以下のような回答だった。
「報告書については調査委員会の説明を受け、すでに県に報告済みだが、被害者側からの所見が届いていない。所見とあわせることで報告書の完成とみなすため、まだ公表していない」
これに対し、所見書の提出をめぐって双方で争いがある。母親によると、学校側は所見書の提出期限を通知してきたが、母親は認められないことを学校と県に文書で伝えていた。そのため学校側が報告書を提出後、県にその旨を説明した。母親は県から「調査終了後に所見を提出となっており、所見なしで受理した」との説明を受けたという。
再発防止策の取り組みは現在も進んでいると言うが、学校側とソウタくん側の主張の溝は今も深いままだ。
