翌25日にトランプが行なった一般教書演説は史上最長の1時間48分に及んだが、エプスタイン・ファイルへの言及は一切なかった。
26日、27日に元大統領ビル・クリントン、その妻でオバマ政権下の国務長官であったヒラリー・クリントンがエプスタイン・ファイルに関する証言を行った。これを受けて、「エプスタインと親しかった現大統領のトランプも証言するべきだ」の声が上がっていた。イランへの攻撃が行われたのは、その翌日だった。
さらに相次ぐ著名人たちの辞職
そうこうしている間にもエプスタイン・ファイルに名があることで辞職、逮捕、入院など、何らかの動きを見せる関係者が相次いでいる。
●米国
・ピーター・アティア(医師):CBSニュースの寄稿者としての職を辞任
・ボブ・ケリー(ネブラスカ州選出の元上院議員):クリーンエネルギー新興企業の取締役を辞任
・リチャード・アクセル(ノーベル賞受賞科学者):コロンビア大学ザッカーマン心脳行動研究所の共同所長を辞任
●ノルウェー
・ボルゲ・ブレンデ:世界経済フォーラム(WEF)のCEO兼会長を辞任
・トービョルン・ヤーグランド:ノルウェーの元首相、ノルウェー・ノーベル委員会の委員長。エプスタイン・ファイルの内容により汚職罪で起訴され、2週間後に入院
●英国
・ピーター・マンデルソン:駐米英国大使を解任。公務上の不正行為の疑いで英国警察が逮捕
・チャールズ国王:バッキンガム宮殿に保管されている弟アンドルー・マウントバッテン=ウィンザー(アンドルー元王子)に関するすべての記録への警察のアクセスを許可
ニューヨークタイムズはウェブサイトに「エプスタイン・ファイルの余波を受けた者たち」(See Who Has Faced Fallout From the Epstein Files)と題したページを作っており、ここに顔写真付きで掲載される著名人の数が増え続けている。3月1日時点では、外交関連10名、経済界7名、学会7名、米国政界2名、法曹界2名の計28名となっている。このリストに含まれている唯一の日本人が、元MIT教授、現千葉工業大学長の伊藤穰一だ。

