「政治・宗教・野球」だけではない! 接待でタブーな話題とは?
(2)正面が切れない人間になるな
芸能界に倣う例をもうひとつ挙げておこう。亡くなった落語家の立川談志は高座に上がる弟子に「正面が切れない落語家になるな」と教えた。それは人に向かって話をする時は正面を見ろ、人の目を見ながら話をしろということだ。
弟子のひとり、立川談春の著書『赤めだか』(扶桑社)に以下のような談志の言葉が載っている。
「(高座に上がったら)お辞儀が終わったら、しっかり正面を見据えろ。焦っていきなり話しだすことはない。堂々と見ろ。それができない奴を正面が切れないと云うんだ。正面が切れない芸人にはなるな。客席の最後列の真ん中の上、天井の辺りに目線を置け」
接待の席では「天井の辺りに目線を」置かなくていい。相手の話を聞く時も、こちらが話す時も微笑を浮かべながらゆっくりと話す。当たり前のことだけれど、ものを口の中に入れている状態で話をしてはいけない。
(3)プロ野球以上に避けるべき話題
接待の時、禁忌とするべき話題がある。「政治、宗教、プロ野球の贔屓球団について」はするものではないと昔から言われてきた。政治と宗教については今もその通りだろう。だが、わたしはプロ野球の贔屓球団についての話はどんどんするべきだと思う。
通常、話をする相手が巨人や阪神のファンだからといって怒り出す人はいない。まして今やプロ野球と言えばメジャーリーグが大きな話題だ。大谷翔平選手、ムーキー・ベッツ選手といったドジャース所属の選手の話題を出したら、会食は大いに盛り上がる。ドジャースの話題に限らず、サッカーのワールドカップ、ラグビーなどすべてのスポーツについて、個人的な「推し」があるのならどんどん話題にしていい。
では、本当に避けるべき話題とは政治、宗教の他にあるのか。
