“罰ゲーム”は徐々にエスカレートし……
Aさんによると、下にボタボタと落ちるほど何度もアルコールを噴霧された後につけられた火は、体毛に引火。結果、28日の加療を要する広範囲にわたる火傷を負うこととなった。
これほどのケガを負った原因について山下被告は「Aさんの毛が濃かったから」、「本当に毛が濃かったんです」などと答えた。その後、病院に連れていくなどしていない点は「時間も遅かったんで、開いてないかなと」と述べた。
まるで他人事で、自身に責任がないとでも言いたそうな山下被告に、検察官からは次の質問が。
検察官「Aさんは嫌がっていたのではないですか?」
山下被告「と思います。率先する人はいないですから」
検察官「無理やりやらせたのですか?」
山下被告「流れです」
あくまで仲間内のノリの延長線上であるというような主張を、さも当然かのようなトーンで述べる山下被告。そうした姿勢は、もう1人の被害者・Bさんへの犯行にも続いていく。
仕事のミスが続いたBさんにも「罰ゲーム」の魔の手が
Bさんはカードショップに客として出入りしており、ある日、店の手伝いをすることになった。しかし、Bさんはその初日に店の売り上げに手を出してしまう。謝罪して警察沙汰にはならなかったが、その後も金銭トラブルや、被告人らが紹介した仕事に無断で行かなくなることが続き、3人の被告はBさんにストレスを溜めていったという。
こうした出来事に対し、裁判でBさんの言い分は明らかにはなっていない。確かに被告人らに対する不義理はあったのかもしれない。しかし被告人らは、話し合いや法的に対処するのでなく、罰ゲームと称した各種の暴力行為を行うようになっていく。
店の従業員ではなく、あくまで手伝いの立場であったBさんは、次第にミスすると怒鳴られ、殴る、蹴るなどの暴行を受けるようになっていった。さらに行為はエスカレートし、冬に冷水のシャワーを浴びさせる、鼻や舌にまでピアスを開けるなどが、あくまで「罰ゲーム」として行われていく。
