キュートな絵柄で包み込む「人間の重めな感情」

 『のんのんの日常チャンネル』の大きな魅力は、なんといっても路田行のシンプルで可愛らしい絵柄と不穏なシーンのギャップである。このお洒落でキュートな作画があるからこそ、登場人物たちのちょっと重めな感情…執着心や嫉妬心…も、ポップに楽しむことができる。

第2話より

 そんなゾクゾクするシーンについて、作者はこう語る。

「緩急は意識している演出かもしれません。漫画を読む時、ページをめくるとザッと雰囲気が変わっているようなシーンが印象に残っているので、そんなシーンが描けたら嬉しいなと思っています。」

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第3話より

「実は割と怖いと思って描いてなかったので感想を頂いてから『ホラーぽかったんだ…!』と思うことがあります…。絵はかわいいのが好きだけど暗い人間の話が好きなのかもしれません」

 人間のドロドロとした暗い部分を、あえてセンスあふれる軽やかなタッチで描く『のんのんの日常チャンネル』。3月16日に発売される単行本1巻の紙版を手に取り、ホンワカとした雰囲気の中に潜む「ちょっとしたヤバさ」をぜひ味わってみてほしい。