――悪いコネを新たに作る場にもなっている面もあると。
廣瀬 無期懲役は別として、受刑者のほとんどがずっと一生刑務所にいるわけじゃなくて、数年経ったらシャバに戻ってくる。それでも刑務所という場所はなくちゃいけない。犯罪をした人は隔離して罰しなきゃいけない。分かるんだけど、もうちょっと犯罪別でできることはあるんじゃないかなとは思いますね。
私も薬物依存離脱指導プログラムを受けたことがあるんですけど、ただ円になって「ぶっちゃけトークをしましょう」「今薬物をやりたいですか?」とか。しかも、それを教える人は薬物の経験もない人。そういう心理カウンセラーなんかが講習やプログラムをやってるけど、「これって何か意味があるのか?」って。
「男の人を見るだけで妙にドキドキしちゃったり」
――変えるべき点は少なくないと。
廣瀬 性犯罪についても、もっと海外の刑務所を見習ったほうがよくて。脚なんかにGPSをはめたり、その人の行動をちゃんと把握して、再犯させないようにするとか。
あとは、面会もアクリル板越しの30分とかじゃなくて、家族や子供と触れ合える機会を与えてあげてもいいんじゃないかなと思います。結局のところ、誰かを思う気持ちや愛情が一番人を変えると思うので。そういう意味で、刑務所に入っていても社会との接点を少しは与えてあげたほうがいいんじゃないかなって。
――数年間刑務所にいて、「じゃ、明日からシャバで頑張って」だと厳しそうですもんね。
廣瀬 私もマックス5年入った時は、出てきて1週間ぐらいは眠れなかったです。浦島花子になった気分というか。社会情勢も分からないし。そんな状態でポンとシャバに出されてもね……。女ばっかりの世界にいたから、男の人を見るだけで妙にドキドキしちゃったり。
しかもお金がないまま出された人って、すぐに再犯に向かっちゃうところがあるから。改善すべきところはメッチャあると思います。犯罪を犯した人を更生させて社会復帰させる場じゃなきゃいけないのに、ただ単に社会から隔離すればいいだけの場所になっている気がして。刑務所にもっと意味や意義を持たせないと。
