3月11日、大阪市中心部で地中から巨大な鉄管が突如10メートル以上も隆起し、現場は騒然となった。大阪の“大動脈”ともいえる新御堂筋が一部通行止めとなり、12日午前の時点で通行再開の見通しは立っていない。
SNSでは「スーパーマリオのステージみたい」「古代遺跡?」と大喜利の様相を呈している珍事について、近隣で生活しているライター・宮武和多哉さんが現場からレポートする。
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繁華街の道路が割れ、巨大な鉄管が突如現れた
信じてもらえるだろうか? 筆者の職場の目の前の道路が割れて、直径3.5m、高さ13mもの鉄管が、交差点のド真ん中に、突如として「ドーン!」とそそり立った。
場所は大阪市北区茶屋町、1日14万台のクルマが行き交う自動車専用道「新御堂筋」高架橋の真下。隆起の原因はまだ不明だが、周辺では足かけ3年にもわたる下水道工事が行われており、この工事で埋められた長さ27mの「ケーシング管」(鋼鉄製)が、地下水などに起因した浮力を受けてアスファルトを突き破り、突如として地上に現れたと見られる。
周辺には「梅田EST」(商業施設)「梅田センタービル」「関西大学・大阪梅田キャンパス」などが立ち並び、広範囲の年齢層の方々が行き交うエリアである。幸いにして隆起の発生は早朝で人通りもなく、隆起直後の落下物による怪我人も出なかったのは、もはや奇跡としか言いようがない。
事故発生翌日朝の時点で周辺の道路は通行止めが続き、交通混乱などによって、はかり知れない影響が生じているという。事故現場の目の前にあるコワーキングスペースの利用者であるがゆえに「13mの鉄管隆起」を目の当たりにした筆者が、混乱が続いた現場の様子をレポートしていく。
隆起の瞬間の目撃者は「ゼロ」?
先に述べた通り、この場所はクルマもヒトも多い。そんな場所で、いつ「鉄管が隆起」したのか? 筆者が十数人に街頭インタビューを実施した限りでは、隆起の瞬間を直接目撃した方はいなかった。
一部報道によると、11日の午前6時50分ごろに「ドーン!」という音響とともに鉄管が地鳴りを立てて浮き上がっており、持ち上がったアスファルトやコンクリート片が次々と地面に落ちていたようだ。

