時間が悪ければ「大惨事」につながっていた
近隣のカフェ店員の方によると「6時ごろの出勤時間には何もなかったのに、開店準備中に聞こえた地響きに驚いて外に出たら、もうもうと土煙が上がって、鉄管が道路から飛び出ていた」とのこと。
また、近くのビルの警備の方はこの瞬間を目撃していないものの、朝5時30分の定期巡回では、まったく変わった様子はなかったそうだ。しかし、物音や人々の叫び声に気付いて7時前にビルから飛び出ると、既に鉄管が隆起していた。
カフェ店員の方、ビル警備員の方のお話・報道を総合すると、午前6時50分前後のわずか数分で、直径3.5mもの鉄管が轟音を立ててアスファルトを突き破り、地上に13mも飛び出たことになる。
ただ、あまりにも鉄管が自然にそそり立っていたために「これ、前からあった構造物では?」「計画的に建てられた新御堂筋の支柱では?」と、錯覚してしまった人もいるという。確かにここまで綺麗に鉄管が屹立していれば、そう勘違いしてもおかしくないだろう。
今回の隆起に巻き込まれた人はおらず、怪我人もいなかったが、もしこれが大学もショッピングビルも稼働していて、インバウンド観光客も出歩いている日中だったら、横断歩道を歩く人々にアスファルト片が降り注いでいたであろう。
実は筆者も、道路向かいの「すき家」で「牛丼+ビールセット+漬物」をいただくために、前日の夕方に数人でこの横断歩道を渡ったばかり。胸をなでおろすとともに、最悪の事態を想像して、本当にゾッとしてしまった。
大阪市の大動脈「新御堂筋」が通行止め
さて、現地の影響と混乱ぶりを見てみよう。
まず、鉄管が高架橋に接触する間際(高さ18m)まで隆起していたこともあり、自動車専用道「新御堂筋」は朝から南行き車線が通行止めになり、淀川をわたる「新淀川大橋」から北側で、最大10kmほどの渋滞が発生したという。
新御堂筋を使わず、同様に淀川をわたる「長柄橋」「十三大橋」に迂回するルートもあるが、誰もが同じことを考えたのか、そちらも大渋滞であったようだ。

