「通常15分」の道に2時間かかる事態に

 実際に運転されていた方からは「ふだんは15分ほどで通過できる淀川北岸~大阪市内が、たっぷり2時間かかった」という声も聞かれた。

迂回路となるルートもことごとく渋滞。中崎1丁目交差点にて(筆者撮影)

 さらに現場は「阪急三番街バスターミナル」「大阪駅JR高速バスターミナル」などへ発着する高速バスの通過ルートであり、西日本JRバスは「7時30分ごろの便より遅れ発生、最大で210分待ち」、WILLER EXPRESSも「朝の一部便で遅れ発生、広域迂回実施」など、高速バス各社に影響が出たという。

 それ以上に深刻なのは、周辺地域の裏路地の渋滞だ。特に鶴野町近辺では、滅多にクルマが入らない細い路地に、新御堂筋からわき道にそれたクルマが入り込んで、一方通行で行き詰って十数台の車列を作っていた。美容の専門学校や、インバウンド観光客向けのコンドミニアムがひしめく、歩行者が多い“サブカルエリア”が、進入したクルマがさっぱり脱出できない迷宮と化してしまったのだ。

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幹線道路を回避した結果、路地裏でもっとひどい渋滞に巻き込まれた車列たち(筆者撮影)

 なお、逐一現場を見た限りでは、裏路地に入っていく幹線道路(関西大学のキャンパス北側)封鎖をはじめたのが午前11時過ぎ。渋滞を軽減するための大阪府警の初動が、ちょっと遅かったようにも見えるが、気のせいだろうか?

 この渋滞の被害を受けたのは、店が向こうに見えているのに到着できないコンビニの配送トラック、「クルマがなければ全力ダッシュ」とばかりに駆け回る宅配の方々など。汗を流して物流網を支える人々の奮闘に、あらためて感謝したくなる1日だった。

 現場に近い「すき家梅田茶屋町店」は、前の歩道が通行禁止となったがために臨時休業を余儀なくされ、「なか卯梅田東店」は、店の前の歩道に報道陣が次々と陣取ったがために「営業しているのに入れない」状態になっていた。