小5から芸能活動を始め、30代で朝ドラヒロインに

 小学5年生から芸能活動を始めた戸田は、連続テレビ小説『オードリー』(NHK総合)で幼少期のヒロインを演じ、ドラマデビュー。『野ブタ。をプロデュース』(日本テレビ系)や映画『デスノート』で鮮烈な印象を残し、『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(フジテレビ系)シリーズのような国民的ドラマから、いまなお熱狂的なファンがいる『SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~』(TBS系)まで、数々の代表作を重ねてきた。

 30代で朝ドラヒロインを務め、2020年には松坂桃李との結婚を経て一児の母に。そして俳優業の本格復帰となる2026年に細木数子を演じるというのだから、同世代のスターのなかでも、いま最もキャリアの行方がおもしろい俳優のひとりと言っても過言ではないだろう。

Netflix Japan公式Xより

 湊かなえの小説を実写化した映画『母性』で永野芽郁の母親役を演じた2022年、戸田はインタビューでこのように語っている(※)。

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「あることないこと、いや、ないことがほとんどの“戸田恵梨香物語”が出回り、虚像を信じてしまう人がいる。私が『自分って本当はこういう人なんですよ』と語ったところで、『そうじゃないでしょ』って言われてしまう、どうしようもない現実があって。そこにとらわれていても仕方がないので……」

「ここ数年は、自分が『いいな』と思う作品に携わりたいという、作品に対する愛情が純粋に強くなっているので、私自身がどう見られたいかという思いはなくなりました」

 “戸田恵梨香物語”という言葉は、妙に腑に落ちた表現だ。多くの作品で鮮烈な印象を残してきた戸田は、演じてきた役柄のイメージが先行し、それがあたかも本人の実像であるかのように語られてきたのだろう。