「ちょこちょこLINEのやり取りはありましたけれど、直接会うのは7、8年ぶりくらいですかね。けれど、時間がないし、近寄るのもダメみたいな雰囲気がすごい。なんか周りの大人がザワザワし始めるから(笑)。試合前にグラウンドで会ったときは『怪我しないように頑張ってね』と。『ありがとうございます。頑張ります』と短い会話はしましたが、もっとゆっくり話したかった。僕は翔平に気を使わないし、気を使う意味もわからないし」

©文藝春秋

――引退セレモニーの際、大谷選手からビデオメッセージがないことに怒っていましたが。

「まあ、あれはテレビ用でね(笑)。そんなん言うたら翔平より、もっと身近にいるのに連絡してこないやつもいるからね。『俺にあんだけ世話になってんやから連絡してこなあかんやろ』って人間はいますよ。翔平から連絡なくてもショックはないです」

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大谷翔平よりも衝撃だった選手

――久々に大谷選手のバッティングを間近に見てどうでしたか。

「まあやっぱり飛ばしますよね。すごい飛ばしますけれど、『翔平だったらこれくらい飛ばすかー』って見ているから今さら驚きはないです。それより衝撃だったのは鈴木選手。体が2回りくらいデカくなっていて、打球速度も飛距離も翔平に引けを取らない。腕を触らしてもらったらめっちゃ硬くて。向こうで戦うために努力して体大きくしたんだなって。岡本(和真)選手も『現役お疲れさまでした』と声かけてくれて。こっちは日本でしかプレイしていないのに相手はスーパースターですから。本当に光栄ですよ。意外にそういう一言が言えない人間っていますからね。第一線で戦っている男が僕なんかに労いの言葉をくれて男としてかっこいいなと思いました」

中田が衝撃を受けた鈴木誠也の肉体 ©文藝春秋

オーストラリアは全然格下じゃない

 中田は2013年と2017年のWBCに出場している。最後に世界が注目する野球の祭典で戦うことの厳しさを聞いた。

――1次ラウンドでは格下のオーストラリアに苦戦を強いられました。