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裁判官の使命は「治安維持」なのか?
横浜地裁のホームページに載っていたリレーエッセイ「ハマの判事補の1日」の第9回には、現役の判事補が中学校の職業講話に赴き、「裁判官は、最終的な『判断』を示して、世の中のもめごとを解決したり、犯罪を犯した人に刑罰を科して、世の中の治安を維持することを仕事の内容としています」(原文のまま)と話した、と書かれていました。
検察官はしばしば「自分たちの使命は治安維持だ」と言いますが、若手裁判官までもが同じようなことを言っていることに驚き、失望しました。それを裁判所がホームページに堂々と載せているのは、かなり深刻な事態だと思います。「治安維持」という大義の前では、無実の人を犠牲にしてしまう危険性もあります。裁判所は、そういうことが起こらないよう人権を護る「最後の砦」であるはずです。「裁判官の使命は人権を護ること、無実の人を罰しないことです」と言ってほしかった。
心の中に検察官がいる裁判官がとらわれやすい「治安維持が使命」というバイアスを、あえて逆側に引っ張らないと、公正なジャッジにはならないのではないかと思います。
