「思ったよりモテない(笑)」

帝大に職を得たヘブンは上京。長男、次男を授かり、家族に恵まれる一方で、キャリアは行き詰まる。©NHK

――わ、普通に読めるんですね!!

 シ……シヤ? 

――あ、これは「視野」です。

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「日本での俳優業も視野に入れている野心家」。オモシロイ! 光浦さ~ん!!

――で、光浦さんが「トミーくらい日本語ペラペラだったら、日本のテレビや映画に引っ張りだこになるよ」と言ったら、トミーさん、「マジで?」って答えてます。

「マジで?」言いました、たぶん(笑)。

――「日本は外国人の役者が日本語を喋るんじゃなくて、日本語を喋れる外国人が役者をやってるのがほとんどだから」と光浦さんが言うと、トミーさんが「モテるかなぁ?」。「モテるに決まってるよ」って光浦さんが言うと、トミーさん「白人好きの日本人が結構いるのは知ってる(ニヤリ)」と。

 した! ニヤリした! 

――じゃあ、「モテるかなあ?」も言いました?

(本を読みながら繰り返して)「モテるかなぁ」……言いましたかなぁ(笑)。

――モテてますか、いま?

(間髪入れず)モテない。思ったよりモテない(笑)。

ハーンスタイルの文字を毎朝練習した

主題歌の〈君のとなり歩くから 今夜も散歩しましょうか〉から生まれた65話ラストの名シーン。宍道湖を散歩するトキとヘブンが、夕日を見ながら初めて手を繋ぐ。2人が結ばれたことを台詞なしで表現した。©NHK

――そして『ばけばけ』。レフカダ・ヘブン(ラフカディオ・ハーン=小泉八雲)を1年演じてどうでしたか? 演じる前と後で自分自身に変化はありましたか?

 変わりました。俳優としてだけじゃなく、人間としても。我ながらすごく成長したと思います。そして、日本語も毎日少しずつ上達できて、ヘブンさんの考え方に近づくようになった気がします。だから、次の仕事でもヘブンさんの部分が残るかもしれない。猫背で歩くのもそうだし、僕の手書きも変わりました。毎朝ヘブンさんのように日記を書くんです、手書きで。それで、ハーンの文字を真似して練習して。だから自分のスタイルの手書きできなくなっちゃった。ハーンスタイル(笑)。