現役のアメリカ陸軍少佐であり、ハンドガンやライフルの実演動画を日本語でYouTubeに投稿しているジェレミーさん(38)。「実銃 VS. 車のドア!」「世界最強50口径VS防弾プレート」などの動画は50万回以上再生され、チャンネル登録者数は8万人に達している。
ユーモアな口調でトークを繰り広げるジェレミーさんはアメリカ史上最長の戦争となったアフガニスタン戦争の帰還兵でもある。30人規模の部隊の隊長として参加した10カ月間の戦争体験について話を聞いた。
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アドレナリンがずっと出ている状態で過ごした10カ月
――ジェレミーさんが戦場にいた2012年はアフガニスタン戦争の転機となる年ですよね。2011年にアメリカ軍がウサマ・ビンラディンを殺害し、オバマ政権が撤退計画を打ち出した時期でもあります。
ジェレミー 僕が行った時はまだアメリカ軍が前線でタリバンと戦っていました。命令されていた大きな作戦は、タリバンのテロリストに協力するアフガニスタン人を離反させること。
周辺の村をパトロールしに行って村人から情報収集するんですけど、ベース基地に帰る途中で攻撃されることも多かったです。タリバンの兵士は僕らみたいに軍服を着ているわけではないんですよね。確実に村民の中にテロリストが紛れ込んでいました。
――任務地はどこだったんですか。
ジェレミー アフガニスタン北東部にあるクナル州です。東に数キロ歩けばパキスタンに入る国境地帯で、1200キロにわたって連なるヒンドゥークシュ山脈の山岳地帯にいました。タリバンの兵士が潜伏していて、これまでに激しい戦闘が何度も繰り返されてきた場所です。
水道も電気もない。道路もなく、岩ばかりの場所でした。到着してから、大型の土嚢に土砂を入れて防壁を作り、アウトポストと呼ばれる駐屯地を築くことから始めました。
でも、最前線の戦場なので、すぐに戦闘が始まるんですよ。僕が到着した日も銃弾を撃ち込まれて。アドレナリンがずっと出続けているような状態でしたね。

