モジモジして暗いと攻撃されやすいから「とにかく笑顔で」

――友だちに相談することは?

あみ 友だちにも言えなかったですね。そのせいか、何でも溜め込んでしまう性格になってしまって。今でも、仕事のストレスなどをあまり人に話すことができません。

――当時、溜め込んだ気持ちをどのように発散していたのですか。

ADVERTISEMENT

あみ 部屋で1人で泣くか、部活に打ち込むか、ですね。小学校からずっとバドミントンをやっていて。家族の次に、部活が自分の居場所だったんです。

 スポーツをやっていると、自分の容姿を気にする暇がないというか。そのなかで「元気で強い子」のように振る舞っていれば、周りも攻撃してこないだろうと思って、気張ってやっていました。

小学校の頃からバドミントンに打ち込んでいたという(本人提供)

――意識的に明るく振る舞っていた?

あみ そうですね。モジモジして暗いと、攻撃されやすいじゃないですか。でも明るくニコニコしていたら、周りも「この子、素敵だな」って思ってくれるかもしれない。

 小学生のときからずっと、とにかく笑顔でいるようにしてました。そのクセが今も抜けなくて、「いつもヘラヘラしてる」ってよく言われます。

「頭皮の透け具合が丸分かりになる」写真が大嫌いだった

――容姿のことで、人付き合いに悩んだことは?

あみ 昔は、女の子に苦手意識がありました。羨ましかったし、自分とはわかりあえない、違う生き物のように感じていましたね。

 CMで女性を見るだけでもストレスがすごかったんです。シャンプーのCMで女性が髪をかきあげたりしているのを見ると、「見たくない」って目を背けてました。

――お母様のことが苦手だった時期もあるそうですね。

あみ 10代後半の頃ですね。母は身だしなみを綺麗にしていて、私に「髪型どうするのがいいと思う?」と何気なく聞いてくることがあって。それを「うざい」と思ってました。私はやりたくても、できないから。思春期だったのもあって、理不尽な怒りを抱いてました。

 あと、子どもの頃は写真も苦手でした。一番嫌だったかもしれません。写真を撮ると、頭皮の透け具合が丸分かりなんですよね。

 

――現実を突きつけられるというか。

あみ そうですね。写真を見たときの、あのショックさといったら……。みんな髪が黒々としているのに、私だけ薄いから、すぐに見つけられるんです。卒業アルバムとかも、いかに透けないかを考えていろいろやりましたけど、どれだけ髪をかき集めても透けるんですよ。

 昔の写真を見られるようになったのは、本当に最近です。それまでは受け入れられなくて、見るのも嫌でしたね。

撮影=深野未季/文藝春秋

次の記事に続く 「もう生きたくない」高校でクラス全員からイジメ→担任は見て見ぬふり…“生まれつき髪が少ない病気”の女性が語る、ツラい学校生活が変わった“きっかけ”

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。