SNSで「おハゲ美容師」として発信している、あまもあみさん。Instagramではフォロワー数2万人超を誇り、インフルエンサーとしても活動している。

 あみさんは約1万人に1人が発症すると言われる「先天性乏毛症(せんてんせいぼうもうしょう)」という病気の影響で、生まれつき髪が少ない。かつては人前でウィッグを外すことができなかった彼女だが、現在はSNSで“ありのままの姿”をさらけ出している。

「自分の髪がない」ことを気にして美容師の夢を諦めた彼女が、昨年9月に美容師の国家試験に合格し、「おハゲ美容師」として活動する理由とは――。(全4回の4回目/1回目から読む)

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あまもあみさん ©深野未季/文藝春秋

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インスタの反響に「知ってもらうことの大切さ」を実感

――あみさんは現在、「おハゲ美容師」という名前でSNSでの発信にも力を入れてますよね。

あまもあみさん(以下、あみ) ずっとインスタとかに興味はあったんですけど、他の脱毛症の人を見るのが、まだ怖い時期があって。「ウィッグ」って検索するのすら怖くて、一切見ていなかったんです。

 でも、やってみたい気持ちはあってモヤモヤしていたら、夫が「その頭、可愛いんだから、やればいいじゃん」と言ってくれて。それで2021年頃からインスタを始めました。

――発信したいという気持ちが、ずっとあったのですね。

あみ 「私は辛いことがあったけど、今こうやって乗り越えて生きているよ」というのを、同じように辛い思いをしている人たちに知ってほしかったんです。

 病気のことを知らない人にも「こういう人がいるんだよ」って知ってもらえたら、脱毛症の人を街で見かけても、指をさして笑ったりしにくくなるじゃないですか。そうなればいいなと思って、今は素の自分をさらけ出しています。

 

――反響はいかがですか。

あみ ありがたいことに、ほとんどが肯定的なコメントです。時々、「頑張ってるように見せて、なんだこいつ」みたいな否定的なコメントもありますけど。でも、脱毛症の方以外にも、身体的に不自由な方とか、何かコンプレックスがある方からも共感してもらえて、本当にやって良かったなと思います。

――誹謗中傷については、どう受け止めていますか?

あみ 気にしないですね。今まで直接言われてきたのが、ただの文字になっただけなので、何ともないです。「はい、ブロック」みたいな。私は好きでこの髪に生まれたわけじゃないし、そのどうしようもないことを、なんでそんなに言うのかな、と思います。

 でも、誹謗中傷してくる人は本当に少なくて。ライブ配信をしているときに、「その頭、なに?」と驚かれることもあるんですけど、事情を話すと、皆さん理解してくれて。そこから仲良くなれることも多いので、知ってもらうことの大切さを日々感じていますね。

 だからこれからも、ウィッグを着けた姿と、ありのままの姿、両方を発信し続けていきたいです。