米国とイスラエルによるイラン攻撃が続くなか、北朝鮮の金正恩総書記が活発に動き回っている。3月も22日までに最高人民会議(国会)代議員選挙の投票や、駆逐艦「崔賢」の視察など、大きな行動が計10回に達する。大勢の群衆を前に屋外で演説するなど、緊張する様子もほとんど見せていない。
北朝鮮外務省報道官は1日付けの談話で、米国とイスラエルの攻撃について「最も醜悪な形態の主権侵害である」と批判した。
ただ、結論として「地域の当事国と利害関係を持つ国々」が「当然の責任を果たすべきであろう」とした。
北朝鮮はこの問題に介入しない意思を明確にしており、トランプ米大統領に対する個人的な批判も控えた。トランプ米政権がイランにかかりきりで、在韓米軍や第7艦隊の兵力を中東に転用しているため、金正恩に余裕が出てきたのかもしれない。
13歳の少女らしからぬ銃さばき
そんななか、西側メディアが「キム・ジュエ」と呼ぶ金正恩氏の娘が最近、続けて射撃の腕前を披露した。2月27日には、金正恩氏が側近たちに贈った新型狙撃銃の試射に参加。オーストリア製狙撃銃を独自に改造したとみられる銃を伏射してみせた。3月11日には、兵器工場が生産した拳銃を試射。朝鮮中央通信は、側近たちと並んで、火を噴く拳銃を扱うジュエ氏の写真を配信した。
自ら射撃経験がある日本の警察官僚は「ガク引きもしないで撃てるなんてたいしたものだ」と語る。初心者が拳銃を扱う場合、緊張や焦りから引き金を一気に引くと、銃口が上下して弾がおかしな方向に飛び出す「ガク引き」になるのだという。まだ13歳とみられるジュエ氏だけに、堂に入った銃さばきに驚いたという。
