もう必死すぎて、収録中のことを覚えてない「ゴッドタン」

――谷さんと有吉さんの対決はそこから番組の名物になっていき、「谷桃子王決定戦」という谷さんにスポットをあてた企画も行われました。番組での谷さんは、急に矢作さんをビンタしたり、降ってくる紙吹雪を食べたりととにかくすごかったです。

 有吉さんとは「谷桃子王決定戦」や「仲直りフレンドパーク」など、色んな対決をさせてもらいました。その中でも「哺乳類最悪」という唯一無二なあだ名を付けてもらったことは今でも光栄に思っています。私の自信を底上げしてくださった出来事です。紅白で司会をやっている時は感動しました。

筆者撮影

 紙吹雪を食べたのは完全にアドリブです。そもそも「ゴッドタン」では事前に台本を渡されないんですよ。「谷ワールドでお願いします」と言われるだけで(笑)。仲良くなると面白くなくなるからと、出演者の方に挨拶に行くのもダメなんですよ。私が出ることも秘密で、スタジオ入りする時も、私だけ音声室を通って入っていました。

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 なので事前の心構えもできず、目の前で起きたことに反応するという感じでした。志村けんさんの「変なおじさん」や江頭2:50さんのモノマネも何も知らされていなかったので、咄嗟に出たものです。「ゴッドタン」の現場に行くと何かが降りてくるんです。それで「とてい」と急に叫んだりしていました。もう必死すぎて、収録中のことを覚えてないんですよ。だから、同じことをやってと言われても、多分できないと思います(笑)。

学園祭に呼んでもらえるようになったけれど…

――「ゴッドタン」で注目を浴びたことで反響はどうでしたか。

 電車で移動していると大学生が「とてい」と私の一発ギャグを振ってきたりして「『ゴッドタン』の私を見てくれているんだな」とすごく感じました。志村さんの「アイーン」のモノマネを振られて、私もモノマネで返していたら、横にいたマネージャーさんから「谷さん、安売りはやめてください」と止められました(笑)。

 あと学園祭に呼んでもらえるようになったのも嬉しかったです。ステージに上がるとモノマネ一発ギャグをずっとやって、最後に白い粉を上から被せられるみたいな感じでした(笑)。

筆者撮影

――完全に芸人さん扱いですね(笑)。ただグラビアではセクシーなお姉さんが売りでしたよね。当時のファンは驚いたんじゃないですか。

 がっかりした人も多かったみたいです。事務所に「イメージが崩れました」という手紙が来ていましたし、グラビアで私を好きになったファンはかなり離れました。バラエティーでの私を見て、生放送は危険と思われたのか、毎年出ていた「24時間テレビ」の出演もなくなったんですよ。でも「ゴッドタン」に出るのは楽しかったですし、本望です。