クラスメイトのいじめを許せず⋯
小学5年生になり、クラスメイトが陰でいじめを行うなどの「ズルいこと」が許せず、けんかをするようになりました。けんか相手は、教師に対して自己弁護をしましたが、ケンタは状況をうまく説明できず、学校からは「ADHDの特性だから」という対応で片付けられました。
そのほか、ケンタは、人混みが苦手で外出をしないようになり、けんかをしたことや叱られたことを思い出し、何度も家族に確認し謝る行動が増えてきました。
学校には、環境の変化が苦手でいろいろと考えこんで心配する神経質な性格であることを伝えて配慮を求めたため、クラスメイトとのトラブルは改善しましたが、不安が強い状態は続きました。
中学は支援学級に在籍することとなりました。同級生とのトラブルはなく、適応は良好でしたが、対人恐怖と過去の出来事にこだわることは持続したため、不安障害と診断しました。
内服薬を調節して、抗不安作用のあるADHD治療薬であるアトモキセチンに内服薬を切り替えましたが、不安が強く、学校に通うことが困難なケースが増えてきたため、抗不安薬であるフルボキサミンを追加しました。
高校は支援学校に在籍。些細なことが気になる、多くの人がいる場所では不安を感じるなどの様子は持続したものの、就労継続支援A型(病気や障害などにより一般就労が難しい人を対象に、就労機会の提供や訓練を実施するサービス就労)が可能で就職することができました。
