Q 「全国戦没者追悼式」での天皇陛下の「おことば」に……。
8月15日に平成最後の終戦記念日を迎え、「全国戦没者追悼式」では、天皇陛下が「おことば」に「戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ」という新しい表現を加えて述べられたそうです。天皇陛下が式典の「おことば」を通して、一番国民に伝えたかったことは何でしょうか。(10代・女性・高校生)
A 「これからも平和な日本であってほしい」という願いを込められたのではないかと受け止めています。
あなたの着眼点は素晴らしいですね。皇室を取材している各社の記者も、この部分が新たに追加されたことに注目したのです。
第二次世界大戦で多数の犠牲者が出たことに天皇陛下はとても心を痛めておられます。その犠牲の上に、いまの平和がある。しかし、東アジア情勢や、日本国内での安保論争などによって、戦後の平和がいつまでも続くかどうか微妙な時代になっているのではないか。おそらく天皇陛下はここに心を痛めていらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、「これからも平和な日本であってほしい」という願いを、「戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ」という表現に込められたのではないかと受け止めています。
いつまでも平和な日本であってほしい。戦後73年が経ち、改めてそう思います。
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