「本当に危険な存在になっている。ここまで酷かった記憶って…」

 ガガがデビューして20年近くが経ち、SNSの普及などもあって「名声」というものも質的に大きく変わった。やはり昨年のインタビューでは、《誰もが有名になるチャンスをもっています。リーダーシップも、今は本当に危険な存在になっている。ここまで酷かった記憶って、なかなかありません……。今、私たちが毎日接しているもの、それ自体が“名声”が変容した結果だと思います。本当に手ごわい現実です》と述べている。インタビューした記者が書いているとおり、彼女はこの発言で名前こそ出さないものの、セレブから大統領となり、名声を権力へと変えたドナルド・トランプなどを示唆したのだろう。

 ガガは東日本大震災など自然災害の被災者への援助ばかりでなく、LGBTQ+支持、いじめやエイズの撲滅、ホームレス支援などのチャリティーにも積極的にかかわり、そのなかで社会や政治の問題に対する自身のスタンスもはっきりと示してきた。

レディー・ガガのインスタグラムより

東京ドーム公演で語ったこと

 昨年、アメリカで第2次トランプ政権が発足すると、違法移民の国外追放キャンペーンが推し進められ、そのなかでICE(米国移民関税執行局)の強硬な取り締まりにより犠牲者も出ている。ガガは今年1月の東京ドーム公演で、そうした母国の惨状に「心を痛めている」として、《善良な人々が、尊厳や安心して生きるために、命を懸けるほど必死に闘わなければならない社会であってはならない。私は、私たちのリーダーたちがこの声を聞いてくれていることを願っています。どうか、今すぐ進む道を改め、私たちの国に生きるすべての人々に慈悲を向けてほしい。その願いが届くことを、心から願っています》と訴えた(「VOGUE JAPAN」ウェブサイト2026年1月30日配信)。

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婚約者のマイケル・ポランスキーと(レディー・ガガのインスタグラムより)

 上記のインタビューのなかでガガは、いまや多くの人々が「プライベートな“本当の自分”」と「世の中に投影している自分」と“二人の自分”が存在することを認識せねばならず、「自分のどの部分を大切にすべきなんだろう?」という問いに誰もが直面している、とも語っていた。それは彼女自身がこれまでずっと悩んできたことでもあるのだろう。実際、彼女はこれまで仕事で名声を得るごとに、プライベートでは恋人との破局を繰り返してきた。

 しかし、ここへ来て彼女のなかでは“二人の自分”に折り合いがつき始めたのかもしれない。今月出演したラジオ番組では、一昨年に婚約を発表していた実業家のマイケル・ポランスキーと近々挙式することを明かした。40歳になるのを機に、ガガは私生活でも新たなスタートを切ろうとしているようだ。

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