“クラスの3軍男子”から一転、SNSで注目を集める存在へ――。垢抜けで人生を変えた35歳のひやニキが語るのは、努力のリアルと、その裏で直面した誹謗中傷との向き合い方。外見も内面も更新し続ける、その思考と戦略に迫る。
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インフルエンサーと誹謗中傷
──ダイエットや垢抜けに成功した人がビフォーアフターの姿をSNS上に公開すると、誹謗中傷されるようになったという話をよく聞きます。ひやニキさんはいかがですか?
ひやニキ 確かに先日、別媒体でインタビューを受けた記事のヤフコメに「絶対整形してるだろ」みたいなコメントを見つけて「なんだこれ」とは思いましたけど…。ただ、冷静に考えたら、じゃあ整形って悪いことなのか、っていう。正直、怒るほどのことじゃないなと思っていて。というか、僕、あんまり基本怒らないんですよ。
──以前のひやニキさんは、X上では割とけんかっ早い、いわゆる武闘派だったそうですが⋯⋯。
ひやニキ 武闘派でしたね(笑)。でもそれを乗り越えた今気づいたのが、SNSでは自分に都合の良い、自分を褒めてくれる言葉だけ聞けば良いや、という。
──誹謗中傷にそもそも耳を貸さない、と。
ひやニキ そうです。そもそも他人の思考を変えるのは無理ですから。レスを返すだけ無駄ですし。だから、僕「SNS上で自分が悪口を言われている」って思ったことないです。
だって目に飛び込んでこないし。目に入ったとしても相手を即ミュートしちゃえばいいから関係ないんですね。
なんというか、誹謗中傷する人と自分は同じ世界線に住んでいない。自分を悪く思う人間と同じ世界線に、わざわざ自分から次元転移する必要はないんです。並行世界の人間なんだなって思えばいい。
──その考え方、いいですね。現代っぽい。
ひやニキ 逆に最近の若い子はそれができていないから、かわいそうだなって思うんです。僕らが小さかった頃って、学校とか近所で一番これができるとか、それだけで自分を肯定できたんです。でも逆に、最近の若い子ってSNSで簡単に世界が見えちゃうわけですよ。
──すごい人が山のようにいますよね。
ひやニキ そうそう。そうやってすごい人を見てしまうと「才能がある上に努力しているような人に、自分が勝てるわけない」と、努力しなくなってしまうわけです。その結果、異世界転生ものが流行る。努力しなくても誰かが簡単に願望を叶えてくれるような世界にみんな憧れるわけですよ。
僕らの世代って「もっと世界を見たほうがいいよ」と言われたんですけど、逆に今は世界が見えすぎる。ピラミッドの頂点部分が見えてしまうから、努力する気が削がれるんですよね。
──SNSの功罪ですね。

