送料を別にしないことも、1点ずつ撮影するのも手間とコストがかかるため、「当初は今ほど送料がかからなかったとはいえ、黒字化するには時間がかかりました」と浅見さん。
毎年120%で伸び続けている理由
近年トランクルーム市場の伸びは著しいと言われるが、成長率は年110パーセントほど。そのうち数パーセント程度を占めるに過ぎない宅配型トランクルームは、市場がまだ小さいこともあり、ミニクラの場合で年平均120パーセント程度も伸びている。特に巣ごもり需要の影響が大きかった2020年と2021年は、150パーセントも伸びた。
預かっている家財は、衣類やフィギュアといった趣味のモノ、書籍などが多い。「運ぶ途中で割れるリスクがある食器は、あまりおすすめしていません。また、お金や有価証券は預け入れできません」と浅見さん。
サービスの平均継続年数は3年で、平均保管箱数は11箱。どちらも徐々に伸びているという。預け入れや取り出しの動きは、コートなどの季節衣類が多いそうだ。
寺田倉庫は定期的にユーザーアンケートを取っている。その中に出てくる利用者の声として多いのは、「部屋が片づいた」が6割を占めるほか、「預けたことで気持ちがすっきりしました」という声も2割ほどある。
トランクルームを使用する2つのメリット
トランクルームを使うメリットは、大きく2つ考えられる。1つは住居費を抑えられること。住まいを購入する場合は、広くすればその分かかるコストが増える。賃貸住宅なら、首都圏の場合は2年に一度、家賃相当額の更新料がかかる。同じ地域で同じ築年数なら広いほうが家賃は高くなる分更新料も高くなる。しかし、トランクルームには更新料がかからない。
また、不動産価格が上昇している近年、新築住宅はより狭くなる傾向があり、広い家を購入することは難しくなってきている。賃貸住宅の場合、仮住まいを前提に供給されてきたこともあり、広い家ほど供給が少ない。