「藻」が特徴の公園では、ツールごとに明暗
続いては、東京都武蔵野市・三鷹市の井の頭公園にある「井の頭池」。季節によっては藻が異常繁殖し、異国のような風景になりますが、同じような状態になる池は全国(あるいは全世界)にあることから、それをどこまで見抜けるかがポイントになります。事実、回答はツールによって見事に分散する結果になりました。
正しく井の頭公園と回答したのは「ChatGPT」と「Claude」で、「Claude」についてはファイルの作成日である9月が藻の発生時期と一致すると回答してきました。ファイル作成日を判断材料に使うのはアナログ写真をスキャンしたデータであれば無意味ですが、今回のようなケースで裏付けに使うのであればありでしょう。
まったく異なる回答をしてきたのが「Gemini」(静岡の柿田川公園と回答)、および「Copilot」(長野県の御射鹿池と回答)で、どちらも自信満々な口調ながら間違っているのが困りものです。単一のツールしか使っていなければ、これを事実として信じ込んでしまう危険があります。
また海外ツールの「GeoSpy」は特定困難であると前置きしつつ、ニューヨークのセントラルパークなど複数のスポットを有力候補として提示してきました。このように、最終的に正解ではなくとも、判断条件とともに候補を提示してくれるのは、極めて有用と言えます。実利用で役に立つことは間違いありません。
「Gemini」のみが正解した「歴史的な建物」とは?
続いてはこちら。
1フロアに3戸がYの字に配置された特徴的な外見を持つ集合住宅、通称「スターハウス」です。昭和30年代に多く作られた住棟ですが現在は数も減り、この写真にあるのは東京都北区の旧赤羽台団地に現存する、国の登録有形文化財に指定されている物件です。
こうした背景事情が分かっていれば、正解を導き出すのはある程度容易と考えられますが、「ChatGPT」はこうした情報を持ち合わせていないようで、外見から日本の集合住宅や学生寮の可能性が高いとだけ回答。「Copilot」も同様で、こちらはデザインを理由に新しめの中層マンションというピントのずれっぷり。海外ツールの「GeoSpy」も、日本の現代的な住宅である以上は特定困難との回答で、正解は「Gemini」のみでした。
注目すべきは「Claude」で、特定は困難としながらも、同潤会アパートのような古い施設に見えることから、古い団地を保存した施設である可能性を提示し、実際の管理者であるUR都市機構が保存した団地である可能性を指摘するなど、ほぼ正解と言ってよい回答を出してきました。
たとえ完全な解でなくとも、このように思考の流れを見せてくれることは、利用者にとっても非常に役に立ちます。





