ほぼ「手がかりゼロ」の風景写真、正解できたのは……
続いては、北海道の根室から標津町へ移動する途中、海岸沿いから東方向のオホーツク海を撮影した写真です。
見た目にはただの海岸線の写真で、水平線の向こうに島が写っているという程度でしかなく、今回紹介している写真の中ではもっとも手がかりが少ない写真です。ちなみに遠方の島は北方四島のひとつである国後島か、もしくは手前にある野付半島のいずれかと考えられます。
これが北海道だと一発で見抜いたのは「Gemini」でした。場所こそ根室ではなく稚内とやや離れているものの、右手前のテトラポッドの配置や手前のササやススキに着目して北海道沿岸部であると判断し、かつ遠方の島々がサハリンである可能性を提示するなど、分析能力の高さが感じられます。撮影場所の可能性として挙げている238号線は今回の撮影場所である244号線の先につながる国道であり、正解ではないにせよかなりハイレベルなニアミスです。
一方で、こうしたいくつかのヒントにはたどり着きながらも、北海道であると見抜けなかったのが「ChatGPT」「Copilot」「Claude」で、後ろ2つはどちらも日本海側の可能性が高いとして新潟を候補に挙げていますが、いずれも不正解です。その点、テトラポッドの特徴から北海道の沿岸だと見抜いた海外ツール「GeoSpy」は、なかなか優秀といえます。
「何の変哲もない住宅街」で試してみると……
最後にいわゆるランドマークとは異なる、何の変哲もない住宅街の写真をアップしてみました。静止画ベースの情報がネットに一切上がっていないであろう名もない一般住宅が、これらのツールでどこまで特定可能なのかは気になるところです。ちなみに所在地は兵庫県尼崎市です。
結果から言うとどのツールも不正解だったのですが、電柱の看板に名がある不動産業者が近畿圏で展開していることから、所在地が関西地方であると指摘したのが「Gemini」と「ChatGPT」です。
「Gemini」はさらに踏み込んで具体的な場所を提示してきましたが、こちらはまったくの的外れでした。試験でヤマを張ってくるかのようなGeminiの回答は、正直あまり印象はよくありません。
一方で「Copilot」は、電柱電線の密度が高いなどの複数の理由を挙げつつ、関東の郊外~都市近郊という見当違いの結果を出すなど、観察力はあるもののそこから導き出される結果が的外れという、これまでと似た傾向を示しています。
こうしたツールと比較して、確証がなければ結論を出さずに保留にとどめておく「Claude」のほうが、より誠実な印象を受けます。






