警察を呼んだが⋯

「だれか助けてください! 警察を呼んで」

 ロランたちが大声で叫ぶと、男は走って逃げ出した。

 近所の人が出てきた。子どもたちは50メートルほど離れた大通りにある交番に駆け込んだ。警察官がいないため備え付けの電話で、被害を訴えた。

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 間もなくパトカーがサイレンを鳴らして到着し、警官が降りてきた。だが男は立ち去った後だった。警察は子どもたちから事情を聞いたが、本格的な捜査はしなかった。「あの時もっと捜査してくれるよう頼めばよかった」。ベルザンは悔やむ。

 公園で涼んでいたベルザン父子の元へ、男が再び姿をみせた8月28日は、ベルザンの知人らの通報で警察官が駆けつけた時、男はまだその場にいた。警察は男性に署への同行を求め、警察署で事情を聞いた。

 ベルザンは、男が7月に自分の息子たちにした行為についても、「肘で押した」と暴行をはっきり認めたことを警察に話し、男の言葉を記録した証拠の動画があることも伝えた。父親は「今度こそ男を逮捕してください」と頼んだが、男はその夜には解放された。