「あなたは人を助けることができるんやね」拘置所でどんな生活を送っていたのか

──ちょっと、いまの生活のことを聞くな。拘置所での生活のことな。あなたは、滋賀拘置所で勾留されていたときはずっと独房におったな。

「はい」

──でも大阪拘置所では雑居房に入ったな。

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「はい」

──あなたは大学を卒業して、看護師として働いていた。まあ教養のある人間だと思うんだけども、いま同じ部屋には、たとえば中学校しか出てない人とか、薬物中毒で刑務所を出たり入ったりしてる人、日本語が十分通じない人、あるいはお年寄り、いろんな人がいるよね。そういう人たちと出会って、どうでしたか。

「少し英語ができるので、通訳を頼まれたりとか、あとは漢字を教えたりとか、ちゃんとした手紙の書き方、文章が書けない人が多いので文章の書き方をアドバイスしたりとか、そういうことを頼まれたりするので、それをやったりしています」

──自分で自分の身の回りのことができない人がいるわけやね。

「そうですね。はい、できる限りでそのサポートもしてます」

──あなたは人を助けることができるんやね、いまでも。

「そうですね、はい」

──もちろんあなたがお母さんを殺したという事実は変わらへんし、そのことであなたは罰を受けてもらわんとあかんのやけども、本当のあなたは、いまでも価値のない人間だと思いますか。

「父や高校時代の恩師や、友だちの存在や、あとは同じ被収容者の人からも頼られたりとかもするので、価値がないということは思ってないです」