14年ぶりの民放連続ドラマ主演でテレビの第一線に帰ってきた永作博美さん。現在55歳で、劇中ではいつの間にか“妖艶な女”から“かわいい50代”に変わっていました。

 けれど、それは無理やりなキャラ変というわけではなく、自然なアップデートという印象なのです。

日本ジュエリーベストドレッサー賞授賞式(2023年) ©AFLO

子育てを終えた50代の姿に「めっちゃ共感」の声

 TBS系の「火曜ドラマ」(火曜22時)はラブコメディやポップな社会派ドラマを放送してきた枠ですが、今クールは永作博美さん主演、松山ケンイチさんが準主役を務める『時すでにおスシ!?』を放送中。

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 永作さん演じる主人公・待山みなとは、14年前に不慮の事故で夫を亡くしており、それ以来、持ち前の明るさで一人息子を育ててきた50歳。そんな息子が社会人となり巣立ったことで、急にぽっかりと“自分の時間”ができたため、飛び込んだのが3カ月で鮨職人になれる「鮨アカデミー」だったというストーリー。

 みなとは「急に自分のために生きろって言われてもわかんなくて」と人生の迷子になっているという設定。この空虚感については「空の巣症候群」と呼ばれることがドラマでも紹介され、4月7日の第1話放送後、SNSでは「自分のことかと思った」「めっちゃ共感」などと話題を呼んでいます。

等身大の“かわいい50代”姿が話題を呼んだ(『時すでにおスシ⁉︎』公式HPより)

 その一方で、同じく第1話では、彼女が王道ヒロインであることを示すシーンも随所に盛り込まれていました。

 親友の女友達との気心知れた仲ならではのやりとりや、勤務先のスーパーで若い女性アルバイトと仲よく仕事する姿、きれいなフォームで若々しく全力疾走する姿など、アラフィフながら周囲を明るく照らすハツラツとしたキャラクター。

 定番の主人公像ではありますが、このようなストレートなヒロインを永作さんが演じるということに意外性がありました。

 もちろん永作さんもそういったスタンダードなキャラクターを演じたことはありますが、彼女はその演技力の高さゆえ、“魔性の女”や“狂気の女”といった役を憑依させてきた印象が強いからです。