『人のセックスを笑うな』で演じた“魔性の女”

『時すでにおスシ!?』で準主役の松山ケンイチさんが演じるのは、「鮨アカデミー」の堅物講師・大江戸海弥。つまり松山さんが先生役、永作さんが生徒役という関係性です。

 そんな2人は18年ぶりの共演となるのですが、このときの永作さんが演じていたのがまさに“魔性の女”でした。

 ダブル主演だった前共演作は、映画『人のセックスを笑うな』(2008年)。こちらでは立場が逆で永作さんが先生役、松山さんが生徒役。

ADVERTISEMENT

年下の男子を翻弄する女性を演じた映画『人のセックスを笑うな』

 19歳の美術学校生(松山さん)が39歳の講師(永作さん)との恋に落ちる物語。講師から絵のモデルを頼まれたことがきっかけで二人は体の関係になるのですが、実は講師には夫がいるという不倫の展開に。

 永作さん演じる講師は冒頭シーンからして、かなりエキセントリックでした。まだ薄暗い早朝、真っ暗なトンネルの中から学生たちが乗る軽トラックを追いかけてきて、ヒッチハイクさせてもらうというのが、彼との初対面だったのです。

 また、二人が関係を持つシーンでは永作さん演じる講師自ら服を脱いで下着姿になったり、目を見開いたまま30回以上連続で学生にキスの嵐を浴びせたりと、とびきりの魔性っぽさを発揮。夫と学生が鉢合わせになった際にはさらりと既婚であることを明かすなど、とにかく永作さんが演じる講師は掴みどころのない妖艶なキャラクターだったのです。

『八日目の蟬』で見せた静かな狂気と“母の愛”

 キャリアの長い永作さんには代表作と呼べる作品はいくつかありますが、そのなかの一つに挙げられるのが、日本アカデミー賞で最優秀助演女優賞を獲得した映画『八日目の蟬』(2011年)ではないでしょうか。主演は井上真央さんですが、実質的に永作さんとのダブル主演と言っても過言ではない作品でした。