――お姉さんはお母さんに追いついたのでしょうか。

小田切 いえ、結局見失ってしまって、泣きながら戻ってきました。

「お正月になると毎回“殺し合い”の喧嘩」継母が豹変した理由

――それでお父さんが再婚して、継母や連れ子の姉2人も一緒に住むことになったのですね。

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小田切 そうです。でも父は再婚するにあたって、継母に弟の存在を隠していたんです。

――それはなぜですか?

小田切 弟には知的障害があったんです。だから、父は再婚するタイミングで弟を施設に入れたんですが、継母は、再婚して1年経つまで弟の存在を知らなかったそうです。弟は1年に1回、お正月になると施設から帰ってくるので、そこで初めて知ったと。

 多動症でずっと止まっていることができない子で、理性が利かないので何でも壊しちゃうし、食べちゃうし、取っちゃうしという性質なので、お正月の三が日はその弟をなだめるのに必死な家庭でした。

――弟の存在を知った継母は、どんな反応をしたのでしょうか。

小田切 もともとは正常な人間だったのかもしれませんが、それを機に豹変してしまいましたね。「まさかこの子の面倒まで見なければいけないのか」という感じで。

 本来そんな子がいると聞いていないわけですから、継母と、継母方の姉2人はストレスが溜まっていきますよね。それからはもうお正月になると毎回、“殺し合い”の喧嘩が発生するようになって。

 

継母からの洗脳によって、姉との仲を引き裂かれ…

――具体的にはどんな喧嘩になったのですか。

小田切 継母が包丁を持ち出して、父に向けるんです。それが毎年。お正月になるとそういう騒ぎで警察沙汰になるものですから、今でもお正月がすごく苦手なんです。スーパーなんかでお正月によくかかっている音楽があるじゃないですか、あれを聞くと吐き気を催しちゃって。

 当たり前ですけど、お正月に帰ってくる弟は毎年、大人になっていくんですね。それがどういうことかというと、力がつくようになって、より暴力の強度が上がっていって。

 だから家の中が半壊状態になり、性的な感情も芽生えてくるので、痴漢みたいなことをしちゃいそうになったりとか。そういった犯罪手前のギリギリのことを家庭内で収めるような状況が続いていったんです。

 そんな中で、だんだん継母がおかしくなっていきまして。父親だけでなく、父親方の私と姉のことまで恨むわけです。ひとつ屋根の下で嫌がらせをされるようになり、それからがもう、地獄の始まりといいますか。